内痔核の日帰り手術

じぬしになった

この事をブログに書くかやめておくか悩んだんです。
何より恥ずかしいしわざわざ書く事でもないです。
悩みましたが人に言えないだけで同じ症状で苦しむ人がものすごく多いものなので公開します。お恥ずかしながら6年前突然出来てしまった内痔核(ぢ)が手も付けられない状態になり、手術を受ける事になってしまいました。

手術の経過とその後について記録する日記になります。
苦手な方はお逃げください。

日本人の3人に1人はなにかしらの痔を育てているんだそうですよ。
老若男女織り交ぜて100人居たら約33人は該当するんだそうです。
だから恥ずかしくない。特に出産経験のある女性はほぼ発症するんだと先生も言っていた。出産経験無いけど。

しかし、自分は何も悪い事してないのになんでこんな事に…と、自身の生活を振り返ってみましたが、仕事中は1日9時間以上、途中3、4回トイレに行く以外は座りっぱなしで水分もほぼ取らず、ずっと続けてきたバレーやテニスを辞めた後は運動もせず、家に帰れば1日1本の350ml缶ビールを飲み、野菜はそんなに食べない不摂生ぶり。
そりゃお腹詰まるわ。そしてストレスを溜めやすい性格に冷え性、睡眠不足と、痔を発症するには十分すぎる生活習慣を送ってきました。そりゃ血もドロドロになるわ。

それにしても、結婚する前に腸炎が原因で入院した事があった私が退院した後、当時彼氏だった夫が心配して「今日はちゃんとうんち出たのか?」と頻繁に聞いてくる様になってしまい、その度に私は「レディはうんちなど出ない」とレディの定義をはき違えて答えていたのも悪かったです。
「食べたものどこに行くんだよ!?」と突っ込まれたら
「うんちは蒸発した。 フレグランスの香りでな。だからお尻から出たりなどしない。」と毎度言っていました。
照れずに今日は便秘だ、下した!と報告する習慣を付けていたらもう少し健康に気を遣ったのかなぁ。遣わないなぁ。めんどくさがりだからなぁ。

という訳で前置きがむちゃくちゃ長くてよく分からなくなってきたので、
誰にも悩みを打ち明けられずそっと痔を育てている人に届けこの体験談!と思って記録します。
まとめると6年かけ育った「内痔核」を日帰り手術でなんとかする日記です。
こうなりたくなかったら初期の内にマメに病院に通うんですね!

発生から現在まで

始まりはある日突然に。
冬のある寒い朝、お腹が酷い便秘だった私は急にお尻が痛くなったのを感じました。土曜日だったので2日我慢して月曜日に病院に行くと「内痔核」という診断。レベル1なので薬で治せるという診断でした。
なってしまった原因は

  1. 何時間も座りっぱなしの労働状況
    (忙しいとトイレも行かずに黙々と作業してしまう完全な自業自得)
  2. 慢性的な水分不足
    (忙しいと何も飲まずに〃)
  3. お酒を毎日飲む
  4. 運動不足、睡眠不足、野菜不足、ストレス解消不足
  5. これらの影響による慢性的な便秘

という不摂生ぶりで、なるべくしてなったわけですね。

この時に先生がおっしゃっていました。
「痔は男性だけじゃなく女性にも多いのですがみんな恥ずかしがって病院にいきません。特にお産を経験した人に多いんですよ。で、出産ついでに痔核を切除したりね。あなたもいつか子供を産むときについでに切除してもらうといい。」
って。

厄年の人が子供産むと厄落としできるっていいますけど、痔落としも出来るんですね。

あれから6年。
特に出産予定も無く仕事と猫にかまけて生きてきました。
繰り返す再発によって病院には3回ほどお世話になっており、先生をはじめ看護師さんたちみなさんとても親切で大変人気がある病院で、連日多くの患者さんが押し寄せています。

初期の頃に真面目に通っていれば完治できたかもしれません。
しかし私はめんどくさがりで、途中で通院を辞めてしまったり、お薬を最後まで飲まなかったり、生活習慣の改善をしない上、ストレスをためまくる生活など、まったくのダメな患者パターンでした。
完全なる自業自得。

そして手術決定へ

ついにここ半年ほどで急激に悪化しまして、今月に入ってからは食材のお買い物で歩いているだけでパニックになるくらいの激痛が襲ってくる事が増えてきたんですよね。

今年はじめ頃には、急に右足が痛み出して病院に行けど未だ原因も分からずヒールが履けなくなってしまったり、夜中やたら足が攣る様になってしまったり、歯の調子が悪かったりで、そろそろ体のメンテナンスに本腰を入れないと取り返しのつかない事になるかもしれないと危機感を覚えはじめた事もあって、ひとつずつちゃんと病院に通って治していこうと決心しました。

7月10日の朝、いつもどおり会社に行く為に外に出たのですが、今日はかなりお尻がいたい。会社に向かう途中で車を停め、お尻の病院に予約を取ろうと電話してみたら、希望日は予約いっぱいでその日の午前の隙間時間であれば、あまり待たずに診ていただけるという事で急遽有給を取得して行く事にしました。

結果、私のお尻はレベル3から4あたりまで内痔核を育ててしまっており、以前(2年前)診て頂いた時は1個だった血栓がいつの間にか3個にまで増えていました。
痛いはずだわ!

私への説明の為に先生が書いてくれたイラストを見ました。
出口を綺麗に取り囲む様に血栓のお山がトライアングルを築いていました。
(なに勝手に私のお尻でフォーメーション組んどんねん)と殺意が湧きました。こいつらもう先生に殺っていただきましょう。

「ここまでいくともう手術ですね。よろしいですか?」というお言葉に「お願いします」としっかりうなずきました。

手術の説明を受ける

局所麻酔か全身麻酔、どちらを希望しますか?

初めに質問された2択です。
局所麻酔なら自力で帰れる。
全身麻酔ならお迎えが必須。

手術を受けるのは平日で、夫は仕事なので局所麻酔1択となります。
局所麻酔は痛いですか?と聞いてみました。
「血栓やその周辺に直接麻酔を打つわけですからね。まあ、とても痛いですね。」
にっこり微笑まれた先生の笑顔を見て、初めは冗談だと思いましたが絶対めちゃくちゃ痛いやつと理解しました。
考えてもみましょう。
お尻の山に針刺すだけでも相当痛いのに肛門付近ですよ。筋肉の密集地です。
痛覚半端ない箇所です。
しにますね。

「当日、怖気づいてやっぱり全身麻酔がイイっていう変更はできますか?」と聞いてみました。
全身麻酔は術前の検査が必須である為できないという返事でした。
私のめんどくさがりはここでも発揮され、何度も来るのが面倒なので局所麻酔で覚悟を決めました。

診察室を出て別の部屋で手術の説明や私の生活習慣などのカウンセリングを受けます。

まず手術に向けて腸の具合を完璧にコントロールする必要があるそうです。
俗にいう「バナナうんち」を製造できる体を手術までに漢方やお薬の回数でコントロールして整えるんだそうです。
人生において「うんち生成」レベルを上げてこなかった私にはなかなか難しそうです。
うまい作り方をカイトに教わりたい。
彼は毎日すごいうんちを作り出すんですよ。
ちょうどいい堅さの立派なやつです。

カイトは立派なうんちを出せます

他にお話頂いた内容はこんな感じでした。

  • 手術当日はお風呂だめなので朝入ってくること
  • 毎朝シリアルにかけて食べてる牛乳はやめること(牛乳は腸をコントロールしにくい)
  • 毎日のビールも手術前日から傷が完治するまで2、3ヶ月は禁止
  • 手術は「結紮(けっさつ)術」という、医療用の糸で血栓の根本を縛って時間をかけて取り除くものである為、完治までの時間は自己治癒力による
  • 3ヶ月経っても完治しなければ再手術

私、普通に傷の治りが遅いので大丈夫なんでしょうか。
自己治癒力を高める修行などできませんかね・・・。

この後、採血と血圧測定を受け、受付で手術費用の説明を受けて帰宅です。
全身麻酔は局所麻酔より費用がお高いそうです。(倍くらいとか)
局所麻酔は手術代とお薬代合わせて2万円くらいと説明されました。
3万円もってきておけば足りるだろう。

手術当日

指定された時間より少し早めに到着しました。
午前中が手術に割り当てられており、駐車場は車がいっぱいでした。
同じ様に受ける人がこんなにいるのかと思うと心強い。
しかし私以外みんな送り迎えの付き添いあり&全身麻酔だった様で、待合いには付き添いの人ばかりいました。

眠ってる間に全部終わるんだもんね。そりゃ全身の方が楽よね。
局所麻酔ってマジでどのくらい痛いの?と急に心細くなり、その後名前を呼ばれて手術室に移動したのですが、この時に自分の足で階段を登ったのにそれを認識してなくて手術後に「下の部屋で説明しますね」と言われた時に「地下室?」とか思ってしまった私。

手術台の上で準備

局所麻酔は着替えも必要ありません。
すぐ降ろせるゴムのズボンでと指示を受けていたのでそんな服装で挑みます。
持って来た荷物をロッカーに預けて鍵をかけ、手術室に入るといつもの先生ともう一人年配の先生が居てとても和やかな雰囲気でした。
ちなみにこの日以外は先生一人で手術を行う為、男女問わず分娩台みたいな台に乗せられて手術を受けることになるそうですが、この日は先生が2人なので横になって膝を曲げるだけの楽なポーズで受けられる特別日だったんだそうです。
手術日を決める時、スタッフさんが「この日なら精神的には楽ですよ」とオススメしてくれたんですよね。感謝です。

台の上に横になってズボンだけ膝まで降ろし、持参したバスタオルを腰の下に敷いてもらいます。
患者さんのプライバシーを守るため、手術する患部以外は露わにならない様に女性のスタッフさんがガーゼを貼って保護してくれました。

手術開始

年配先生といつもの先生、2人がかりで開始です。
いつもの先生が私の正面側で患部を確保。年配先生が私の後ろ側で手術実行という感じの様です。(緊張していてあまり覚えていない)

先生「はい、消毒するよー冷たいよー!」
私「はーい!」
先生「はい、麻酔するよーすごく痛いよー!覚悟してねー!」
私「は、はーい!」
先生「痛いよー(ブスブスーッ)」
私「ギッ・・・・!」

痛いなんてもんじゃねえ!皮膚に刺さる痛みだけで十分痛いのにグイグイと肉に針がめり込んできます。筋肉をかき分けてエグイ痛みが広がって声も出ない。
(こういう時って声を出すと余計痛い気がするんですよね。)

先生「どんどん打ってくよー!(ブススー!)」
私「!!!ギッ!!!」
先生「痛いやろ?痛いって言うてよ!麻酔効いてるか効いてないかわからんやろ!」
私「ギュワアア!!」
先生「痛い言うてよ!」
私「イダイーギャギャヒィイイ!!イダイウギイイイ!」
先生「そうそう、ちゃんと言うて。はい、どんどん打つよー(ブスブス)」

先生、どSやろ…
なんて事を考えながら両手で顔を抑えてギィギィと断末魔の叫びを上げ続けました。何本打たれたか途中で数えられなくなりましたけど、10回くらい刺された気がする。6本目くらいでやっとあまり痛みが来なくなったけど、深部に打つ時は痛かった。油断した頃に激痛来るとかマジで地獄。

麻酔が効いた事を確認すると、すぐに血栓の結紮に入られた様です。
この辺りから年配先生が和やかにお話を始められました。

先生「しかしここまで育て上げるとはね、完全にアナタの責任だからね。ふつうここまでひどくならないよ。何かのせいにしちゃだめだよ。あなたのせいだからね。人は何か悪い事が起こると、きまって何かのせいにしたがるんだけど、こういう生活習慣からくるものは全部自己責任だよ。ハッハッハ!」
私「ハイ、仰るとおりデス、ヘヘ…」

ぐうの音も出ない程もっともなお言葉。
確かに、仕事が忙しいからとかなんとか理由付けて体のメンテナンスをちゃんとしなかったのは会社のせいじゃなくて完全に自分のせい。

先生「さっき麻酔痛かったろ。でも女性がお産する時はあの30倍痛いんだそうだよ」
私「私出産経験ないですけど、もし経験したらさっきの麻酔の30倍なんてショックでしぬ自信ができました。」
先生「はっはっは!大丈夫だよ。アナタよく我慢してたよ。あれ、男性だったら暴れるんだからね。先生のこと蹴り飛ばしにくる人も居るよ。やっぱり女性は強いねぇー。」
私「そうなんですか…動いたらもう1本打たれるんじゃないかって怖くて動けませんでしたよ。」
先生「それが我慢強いっていうんだよ!」

こんなにトーク盛り上がってますが私はお尻の血栓をギュウギュウと縛られる手術を受けている最中でございます。

先生「今から血栓縛りあげるから痛むよ。覚悟してね~!」
私「わかりましたぁ~(麻酔より痛くないやろ…)」
ギューッ
私「ああー!痛いウワー!」
先生「あれ?中の方は麻酔足りてなかったんやな?」

追い麻酔頂きました。これも痛かった…

先生「3個縛るからあと2回痛むかもよー!」
私「はいぃ!」
これは追加麻酔のお陰であまり痛みはわかりませんでした。
ひっぱられる間隔がひたすら不快だったけど。
3つ縛った後、先生はおっしゃりました。
「あなたのお尻、元の新品にはもう戻りませんよ。
 傷は治るけどアナタのお尻はもう中古!だから大事にしてね!」

こうして私の手術は終わり、先生が離れると女性のスタッフさんが来て患部を綺麗にしてくれ、自力で手術台を降りてズボンを引き上げます。

年配の先生が「部分麻酔とはいえ危ないからちゃんとステップ降りきってからズボン履きな~」となごやかにアドバイスしてくれます。

私のお尻はもう中古。

すさまじいパワーワードを授かりました。
ごめんね夫、尻が中古な妻で…。
2人の先生とスタッフのみなさんに御礼を言って手術室を出ます。
この後、麻酔が切れてからの様子を見る為、しばらく安静室で過ごす事になります。
カーテンで仕切られた部屋には既に何人か居て、休んでいる様でした。

予後観察

初めは痺れていたお尻も、数分で徐々に感覚を取り戻し始めました。
何度かスタッフさんが様子を見に来てくれて、飲み薬の痛み止めをくれました。

隣の部屋に若いご夫婦が入って来て、旦那さんが手術を受けた様で奥さんは麻酔から覚めるのを待っていた様で、心配したよ~みたいな和やかな会話が聞こえてきました。
その向こうにはおじさんが、その向こうにもなにやら人の気配。
そして隣の手術室からは、私の後に手術を受ける女性への先生の声かけが少しだけ聞こえてきます。「痛かったら痛いって言ってよー!」と大きな声で言っていたのであの女性もきっと局所麻酔なんだなと思っていたらちょっとうめき声が聞こえて来た後に先生の「やっぱり女性って強いなぁ」という感心した声が聞こえた。
男性が局所麻酔を打たれてる所を聞いてみたかったなぁ。
ていうかさっきの私の「ギィイイ!」みたいな悲鳴、この部屋のみなさんに聞かれとったんやな…別にいいけど。

麻酔が切れて

次第にお尻の痛みがリアルな痛みに変わってきました。
背もたれを倒せるゆったりした椅子に座らせてもらっていたんですけど、尋常じゃないくらい痛みだして付けてもらってたテレビの情報も脳に届かない。

しばらく我慢していたらスタッフさんが来て「今、先生手術中だから終わったら麻酔してもらいましょうか」とのこと。
(はよ、先生はよう)と祈る様な気持ちで待っていると、先ほどの飲み薬が効き出したのかちょっとだけ冷静になれる程度の痛みに落ち着いてきた。
その頃に先生が来てくれたので、帰るまで痛くならない様に追加で麻酔を打ってもらう事になりました。

ン…?麻酔…?

そこでようやく、あの痛い局所麻酔が再びという事に気付いた。

先生「それじゃ、手術の時みたいに「痛い」ってちゃんと言ってねー!言ってくれなきゃ効いてるかどうか分からないからヨロシクね!」
と言われ、ブスブスーっと再びあの痛み襲来。
私はもう必死で悲鳴を上げる事に徹し、
「ヒィイイ!痛ッイダイダィ!グアッ!ギィイッ…あ、痛くなくなりました!」
って感じで、4、5本打たれたあたりくらいから痛みがスッと消えました。

さっきまで付き添いの人と和やかにお喋りしていたカーテンの向こうの皆さんは氷り付いた様に息を殺しているのが伝わって来た。
今は全身麻酔が効いているみなさんも、麻酔が切れた後にひどく痛む場合は打たれるかもしれないですね。
私は自分で運転しなきゃいけないから冷静さを保つ為に打ってもらっただけで、付き添いの人がいるみなさんは必要ないだろうけど。

その後、1階の部屋に移動して手術内容と今後の過ごし方のご案内をしますと言われ、立ち上がります。
この時に「ん?1階?ここが1階ちゃう?」と、来る時に階段を登った事を全然認識していなかった事が妙にツボに入ってしまいました。
よほど緊張していたんだな私…。

別の部屋で薬の飲み方説明を受けたり、手術後の患部の写真など見せてもらって今後の経過を説明してもらいました。
回復力には個人差があるので10日~14日程度で縛った血栓が自然に落ちるそうです。
その後、傷口に新しい皮が作られ、完璧に傷が治ったら通院も終わるそうで、その間、2、3ヶ月かかりますという説明でした。

先は長いですね。
手術を受けた後の経過をもっと詳しく知りたいと思って検索したけどあまりヒットしなかったので、完治まで経過を記録していく事にします。

ご興味ありましたらぜひご覧ください。
あまり綺麗な話ばかりにはならないと思います。

(続き)経過記録
https://ebicology.work/2019/07/22/6539/

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