胸にしこりが出来ていた

初マンモグラフィを受けることになった経緯と結果の記録です。

胸に何かできている

ある日の着替え中、ふと気付いた。
右胸の側面にしこりがある。こんなもの今までなかった。いつできたんだ?
ゆうべやった筋トレの影響で筋が張ってるのかな。まぁ気のせいだな。
即座に正常性バイアスが仕事をして無かった事にした。

次の日

やっぱり何かある。しっかり触れる。気のせいじゃない。
筋トレの影響でもない。そもそも上半身まったく鍛えてない!

ネットで「胸 しこり」で検索して乳がんに関する情報を集め、マンモグラフィが受けられる近場の病院を探す。
「女性技師・口コミの評判・機械の性能・ウェブサイトが立派」という私的選定条件にハマった病院に決めた。技師が女性、医師が男性の病院だった。
でもこの日もなんとなく勇気が出ず予約しないまま夜になった。
ちょっと病院に行くのがめんどくさいと思っている部分もある。

予約する決心

とりあえず夫に相談する。
私「胸にしこりがある気がする」
夫「病院行け」
私「ちょっとどんなもんか触ってみる?(ここにあるぞと示す)」
夫「うわっ!病院行けよ!まじで頼むから!(ちょっと怒っている)」
私「明日予約するよ」

うわっと言われた事で決心し、次の日乳腺外科に電話して、翌日午後に予約と有給を取った。
そう、マンモグラフィを受けるのは婦人科ではなく、乳腺外科なんですよ。(ネットで得た知識)

乳がんだったらどうしよう。
その時、急に焦りが出てきた。
私の家系は父方、母方共に悪性腫瘍や癌が出来る人が多い。
遺伝するのかどうか知らないけど、不安要素としては大きかった。

乳腺外科を受診

受診当日、予約時間より15分早く病院に到着。

初マンモグラフィ

問診票を書いてまもなく女性の技師さんが呼びに来てくれてマンモグラフィを受けた。
明るくテキパキと案内してくれて、上半身裸になって渡されたポンチョを羽織った。

機械の前に案内されて立ち、言われるがまま右腕を機械の上に置いて張り付く。
そのまま技師さんが私の肉をかき集めて挟んで潰し、ポーンという音と共に撮影。
右→左の順に上下と斜めから潰して撮ってくれていた。

検査は痛くないし丁寧なご対応で安心して受けられた。
これ、40歳越えたら毎年受けられるんだったか。
検査を受ける病院が選べるなら絶対またここで受けたい。

そこから診察まで40分くらい待つことになった。
混んでいるし新規予約なしの人も続々と入ってきていた。人気がある病院なんだな。

この時、急に血の気が引いて生きた心地がしなくなってきた。
癌って言われたらどうしよう。
生きてる限りいずれ死ぬのは確実なんだけど、癌は怖い。痛いって聞くし。
せめて猫たちが死ぬまではちゃんと側に居てあげたい…。
私が先に死んだら夫はどうなるんだろう。

最初はそんな事を考えていたけど待つ時間が長くなるにつれ、不安であることに飽きて雑誌を読みながら次どんなアイシャドウ買おうかとか考えてた。
人生は何が起きたとしても粛々と受け入れるのみ。
眠くなり始めた頃、名前を呼ばれ診察の待合席に移動した。

診察

待合の廊下には先生の経歴や、マンモグラフィでどんな事が分かるかといった内容が症状写真と共に貼られていた。
乳房の中がキラキラと白く写る症状に目が留まる。「石灰化」というものらしい。
石化…漫画みたいな現象だなとぼんやり考えながら眺めていたら診察室に案内された。

椅子に座ると先生にいつ症状に気付いたか聞かれたので、正確には3日前だけどテンパっていたので2日前に気付いたと説明した。
「なんかあるな?という感じで気付いたんですね?」と言われたので「はい、お?なんかあるぞ?と思いました。」と答えた。
このやりとりでこの先生は信頼できるぞと直感が告げてきたので安心する事にした。

先程のマンモグラフィ写真が映し出されている画面を見た。
あら、私の胸ですかこれ?なんかキラキラしてんな。廊下に貼ってあった写真に似てんな…と思っていたら
「この様に石灰化が見られますね。石灰化というのはカルシウムの成分が固まったものですが、全体的に散らばっていますから大丈夫でしょう。1ヶ所に集中しているなら良くないですが、そういう症状はみられませんので心配はないと判断できます。」
と、専門用語一切なしで分かり易く説明してくれた。やっぱり良い先生だ。

エコー検査を受ける

しこりのある部分が怪しく写っていたのでエコーで詳しく診てもらう。
またもや上半身裸になって診察台に寝そべりバンザイのポーズをした。
人前に乳を放り出すことなど恥でもなんでもない。子供の頃は体が弱かったので色々な検査を受けて乳や尻を放りだす事などとうに慣れっこだ…と、別に慣れてはいないので心の中で自分に言い聞かせた。

エコーで左側はなにも見つからなかったけど、右側のしこりは1.6cmだった。大きいそうです。
こんなサイズになるまでなぜ分からなかったんだろうと考えていたら、脇の方にあと2個ほど小さなしこりが出来ていると先生はおっしゃった。
あとで触ってみたけどどこにあるか分からなかったので、大きい奴も私に隠れてこっそり成長したんだろうな。

「同時に複数発生している場合、ほとんどの場合が良性です。
この大きなしこりも楕円形の形ですから良性の可能性が大きいですよ。
悪性ならギュッと固くなるんです。でも念のため組織を検査に出しましょうね。」
という事で、一番大きなしこりの組織を注射器で採って検査に回し、結果に問題がなければそのまま。
何かひっかかればカギ状になった針でしっかり組織を採って(痛そう)詳しく検査する事になりました。
最初は極力痛みが少ない方法でやってくれるのかな。ありがてぇ。

先生から「これからしこりに針を刺して中央から確実に組織を採りたいと思います。余力があれば画面をご覧くださいね。」と言われたので、「はい、がんばります。画面見ます…」と答えると「はい、頑張ってください」と返事が返ってきたので覚悟を決めた。

しこりの組織を採る

胸に刺される針はウッと声が出そうになる程度に痛かった。
しかし私がこれまで受けた「痛い・怖い注射Best3」には及ばない。
この程度の痛み、我が経験が勝るわ!と、自分を鼓舞する。

画面を見ると刺した針がしこりにぐいぐいと刺さって行っているところだった。
刺さってしまうと特に痛いとか無かったけど視覚が痛いって!と訴えてくる。エグぅ…。
「針を刺した感じも柔らかいので、良性の可能性が非常に高いですよ」と教えてくれた。ありがてぇ。

「では、中央から組織を採ります。始めて。」と先生が声をかけると、隣の看護師さんが注射器に繋がったチューブをシャコーシャコーと動かし始めた。
なるほど、あれで組織を吸い上げているのかな。
ちょっと長い時間シャコシャコされる。
「しっかり組織を採りますからね」と、シャコシャコ中に先生が説明してくれた。
状況の進行具合を教えてもらえるとやたら安心できる。
この病院はほんとに良い病院だ。

採取が終わると針が抜かれ、ガーゼを当ててもらった。
今夜はお風呂OKで、お風呂前にガーゼを剥がしてとのことでした。
「それでは、検査結果は来週分かります。先ほども説明したとおり、この結果で何か少しでもひっかかるなら更に詳しく調べましょう」と最後に説明を受けて診察室を後にしました。

帰宅すると夫が心配そうにどうだったと聞いてくれたので、あった事を説明した。
待ち合いで待ってる時、生きた心地がしなかったと言うと「わかる。俺もそうだった」と経験者の夫も同意してくれていた。
今年、初期の癌が見つかった夫。こんな気持ちで病院に行っていたのか。
ついて行ってあげたらよかったなと公開した。

検査結果

翌週、もし悪い結果が出てショックを受け、運転をミスったら困るので夫に病院についてってもらった。
女性患者が多い病院なので一緒に行かない方がいいかとも思ったけど、初回行った時に男性も検査を受けに来ていたので深く考えるのはやめにした。

リルの心臓病が分かった時、診察室で思わず少し泣いてしまったのでもし今回癌だと言われたら動揺してしまうかもしれない。

という考えは杞憂に終わり、私のしこりは「乳腺線維腺腫」という良性の腫瘍でした。

これから先、数年かけて大きくなっていく可能性はあるものの、5cm以内であること。
40代半ばを過ぎればホルモンバランスの影響で小さくなっていくため特に取り除く必要が無いこと。
今後悪性腫瘍に転じる可能性はないということなどが説明され、心底ほっとしました。
ただし、しこりが急速に大きくなることがあれば、良性腫瘍の中に悪性腫瘍が発生している可能性があるので速やかに受診してくださいとのことです。

念の為、半年後に再検査を受けて経過を見てもらうことになりました。

いやーよかったなぁ。
カイトとリルを見送るまで全然生きられるぞー!

これを機に、何か気になる症状があればめんどくさがらずに必ず病院に行く事を肝に銘じたいと思います。
子供の頃から病弱で、しょっちゅう病院に行ったり入院したこともあったのですが、中には原因不明で終わるものもあり検査に時間もお金も使った事がもったいなく感じてしまってすっかり「気のせいやろ、放っといたら元気になるわ」で、いろいろやり過ごしてました。
病弱だった体は体重が増えるとむちゃくちゃ安定してまったく寝込む事が無くなったので、痩せすぎによる低体温や貧血が引き起こす病気が多かったんだろうなと思います。

健康って一番の財産ですね。

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