2019年の一覧

リル通院2回目:肥大型心筋症

8月8日にリルを病院に連れて行ってから3日経ったので経過を診てもらいに日曜に病院へ行きました。
大事な話なのでカイトは連れて出ず、夫と一緒に先生のお話を聞きに行きます。

お出かけ用の鞄を持っただけで私から距離を取ってしまう用心深いリルなので、そしらぬフリで出かける服に着替えたのですがもう病院に行く事がバレて逃げられてしまいました。
2階で縮こまっていた所を捕獲し、バタバタ暴れるのを抑えてキャリーケースへ投入。病院に行く恐怖で心臓がどうにかなってしまいやしないかとすごく心配なので移動中ずっと声をかけた。

診察室でもキャリーケースの中で小さくなって怯えていたけど、なんとか2人がかりで出し、診察台の上へ出そうとするもすごい力で頑張られたので先生が「すごい力だ。」と呟いていた。

リルが病院で先生からこれを言われる度に、ゴールデンカムイのアシリパさんを思い出して微笑ましく思う。

無事、診察台の上に乗ったリルが出来るだけ怖くない様に両手で目を覆って頭を優しく撫でました。
先生が体温計を準備してる間また私のお腹にすごい力で潜り込もうとしてきたのですが、残念ながらママのお腹に穴は開かないのでオエッとなるくらいグイグイされただけで、リルは観念して可能な限り私に寄り添って縮こまっていた。

薬のおかげで呼吸も落ち着いていて、体重も特に減っておらず2.8kg。
体温は8度8分で平熱。

このまま経過を観察して、肺に溜まっていた水がきちんと利尿作用のあるお薬で抜けたかどうかは3日後に改めて診察を受け、その時にレントゲンを撮ってもらう事になりました。
この利尿作用のある薬は副作用として他の臓器(腎臓)に影響が出る為、いずれ止めていける様にしていくのが理想的だそうですが、先生は過去に高齢の動物を診た時に副作用の影響を懸念し、焦って薬をやめた事で残念な結果になってしまった子を診た経験があるとの事で、まだ若いリルならそう焦る事もないので慎重に進めて行きましょうとお話されていました。

ただ、犬の症例の方が多くあるそうで、猫のデータはあまり多くないとの事。
家でも1分間の呼吸数をカウントして記録する事になりました。

お薬は引き続き、前にもらったものを飲ませておけばOKとの事で、怯えるリルをキャリーケースに戻して帰りました。

家に帰れることがわかると元気になるリルは帰りの車の中では窓から外の景色を楽しそうに眺めていました。
家に帰ってからも、また前回と同じく何かを探す様な仕草で玄関に行かせてとしばらく鳴き続けていたので、もしかしたらもっと外の景色を楽しみたかったのかもしれないね。リルは外を見るのが好きだねと夫と話して笑った。

8月8日に処方していただいた薬の記録を付けていなかったので、ネットで調べてみた内容を書いておきます。

処方されているリルのお薬

アピナック 12.5mg (1回1/2錠)※1日1回

アピナック®錠は、ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬といわれる慢性心不全の症状を改善するお薬のひとつで、血管を拡張し心臓の負担を軽減します。

僧帽弁閉鎖不全症で「アピナック®錠」を処方されたペットオーナー様へ

ピモベハート 1.25mg (1回1錠)※1日2回

犬:僧帽弁閉鎖不全による慢性心不全に伴う症状の改善

ピモベハート錠 1.25(共立製薬株式会社)

フロセミド 10mg(1回1/2錠)※1日2回

フロセミド は、心不全、肝硬変、腎疾患による浮腫の治療に用いられるループ利尿薬の一つである。降圧を目的とした処方も行われる。性状は白色結晶性の粉末であり、水にはほとんど溶けない。経口投与でも筋注でも速やかに吸収され、血漿蛋白との結合率が高く、肝臓や腎臓以外の組織にはほとんど分布しない。

ウィキペディア

ピモベハートに「犬」と書いてあるところが気になった。
容量を守れば大丈夫なんでしょうけど、犬と猫に構造の違いってあるのかな・・・

リルひなたぼっこ

2019年の一覧

肥大型心筋症

2日前の夜からリルがあまり遊ぼうとしなくなりました。おもちゃを見せてもだるそうに手でつつくだけです。

よく見れば呼吸が早く、胸ではなくお腹で息をしている様で、熱中症なのではと疑いました。でもお水も飲むし食欲もあるし耳も冷たくて熱はありません。

ただ呼吸が早いだけ。

1日様子を見ることにしましたが翌日も状態は改善していませんでした。病院が空いている時間に帰宅できず、夜が明けるのを待ちました。

今日はかかりつけの病院が午後からのみの診察だったので午前中は仕事に行き、午後帰宅すると相変わらずリルは辛そうです。食欲はあるけど浅く早い呼吸を繰り返し、だるそうにしています。

病院が開く時間を待って連れて行き、受付で事情を説明しました。熱中症でしょうかと聞きました。

診察室でリルはまず熱を測ると平熱だとわかり、次に肺の様子を調べるためにレントゲンを撮りに連れていかれました。戻ってきた先生は神妙な面持ちで心臓病の可能性が高いとおっしゃり、レントゲン写真を見ながら説明してくれました。

リルの肺には白いモヤがかかり、心臓が大きくなっているという説明です。

モヤは肺に水がたまっていることを示しているとのこと。

スコティッシュフォールドには骨の奇形をはじめとする疾患が多いことは承知していましたが、心臓病もそのひとつであることは知りませんでした。

俊敏で活発なリルがまさか心臓を患うなんて。

その時点では私は何も状況を飲み込めていませんでした。

心臓の状態をより詳しく診るためにエコーを使うということで準備する間、リルは慌ててキャリーケースの中に戻ろうと暴れ、それが叶わないと悟ると私のお腹に強く頭を押し付けて隠れました。

こんなに私を信頼している大切なリルが治らない病気だったなんて。
これから先ずっとみんなで楽しく暮らしていくんだと思っていた。
いつかお別れする日は来るけど、それはまだまだ先だと思っていた。

看護師さんと一緒に怖がりのリルをなだめながら大人しく検査を受けられるように声をかけました。
エコー検査の結果、心臓の壁は通常4mm以下なのだそうですが、リルの心臓は6mm以上になっていました。

「肥大型心筋症です」と言われました。

恐らく生まれつきの疾患でお薬なしの状態でがんばれる限界を迎えたのであろうこと。
1か月前に受けた避妊手術が引き金になったわけではないこと。
多くの心疾患は気付かれる事なく重篤化するため、このタイミングで気付けてよかったことなどか説明されました。

お薬で心臓の状態を補助し、肺に溜まった水は利尿作用のある注射で体外に排出するそうです。

私はここでようやく質問が思い浮かびました。

「これは、寿命にも影響する病気ですか?」

先生は暗い表情で「はい」と肯定しました。
ただし、お薬が合えばリルの頑張り次第でも変わってくるとおっしゃいましたが、私はそれを明るく捉えることが出来ず大変動揺してしまいました。

また、急変することも多く、病状が進めば突然死も起こりうるそうです。
お薬が合えば良いけれど、合わない場合はそう長くはないようです。

部屋は涼しい温度を保ち、出来れば運動はさせない方が良いと言われて、遊ぶのが何より大好きなリルがもう飛んだり跳ねたり出来ないと思うととても可哀想です。まだ4歳なんです。

説明を受け、肺の水を抜くための注射の準備をするために先生が部屋を一旦出る間、リルをキャリーケースに戻してあげました。怯えた様子です。
注射を打つ時は私が頭を両手で包んで撫で「リル、これが終わったらすぐ帰ろうね。もうちょっとね。」と声をかけます。
大人しくしてくれていました。

処方されたお薬の効き目を診るために次は3日後の日曜に診察を受けることになり、診察室を出ました。
待合室で会計を待つ間に先生が言った言葉を頭の中で思い返しながら、怖がっているリルをなだめていたら涙が落ちそうになった。
嫌だ嫌だ。私のリルが側に居なくなるなんて耐えられない。
避妊手術の日、数時間居なかっただけで味わったあの空虚な気持ちが押し寄せてくる。

あんなにおもちゃで遊ぶのを毎日楽しみにしているこの子が今は苦しくて走り回れないなんてまだ信じられない。3日前まで元気に遊んでいたのに。

食欲がある。うんちも出る。綺麗に毛繕いもする。

考えれば考えるほど耐えられなくなって、帰りの車の中で泣いてしまったけど不安そうにこちらを見るリルに気付いて泣くのはやめた。

「 リル、病院がんばったね!パパとカイトが待ってるおうちに帰ろう!」
と、声をかけたらニャアと返事をしてくれた。

帰宅すると夫も仕事から帰ってきていて、病院どうだった?と聞かれた。
夫も私と同じく熱中症だと思っていたから伝えるのが辛い。
「心臓病だった。恐らく生まれついてのものでもう治らないと言われた。」と返事して、病院でのことを詳しく説明した。

お薬もずっと飲まなきゃいけない。もう激しい運動もさせられない。
いつ急変するかも進行によってはわからない。

あとどれだけ生きられるかわからないと言ったら、俺たちはリルを信じようと夫は言った。俺たちが前向きにとらえなきゃ支えられるものも支えられないと。

そうだ現実を受け止めなきゃいけない。私に出来ることは変わらない。2匹の命が終わるその日まで精一杯愛してかわいがって幸せな気持ちで毎日を過ごせる様にしてあげるんだ。

たくさん楽しい思い出を作って、いつか2匹が居なくなった時に、あの時はこうだったな、ああだったなって、思い出しては暖かい気持ちになれるように、後悔が残らない様に精一杯がんばるんだ。

リル、ママ飲みやすい様にお薬毎日工夫するから、リルの心臓も1日でも長く動いて。
リルが毎日幸せに暮らせる様に一緒にがんばろうね。と頭を撫でた。

その後、リルは先生が言っていた通り何度もトイレに行っておしっこを出し、その度に呼吸が少しずつ落ち着いて行って、翌朝にはかなり呼吸しやすそうになっていた。

夜のお薬は砕いてゼリーに混ぜ、朝のお薬は粗目に砕いてリルが好きな焼きかつおに挟んで食べさせた。
お薬が合うといいな。

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