昨日「トリック劇場版ラストステージ」観に行って来ましたので感想を書きます。
ネタバレになりますので、これから観に行かれる方、観に行くかもしれない方はこの続きは読まないで下さい。そして次の週末には映画館に行って下さい。
昨年末に『トリック劇場版 ラストステージ』の予告を見たのですが、その時夫はトリックを知らず、説明しても興味を持ってくれず、ラストステージを映画館で観る事は諦めなければならないか・・・と肩を落としていた私でした。
が、
年明けにドラマシリーズから2時間スペシャルなどなど、再放送目白押しだったので録画して夫にトリックの面白さを語り、渋々ドラマの第1話を一緒に観る事を承諾してもらいました。
決め手は「仲間由紀恵さんめっちゃカワイイで!観ないと損するで!」というセリフだったわけですが・・・。
そして彼は仲間由紀恵さんのあまりの可愛さにハマり込み、トリックの面白さにもみるみるのめり込んで行きました。
「トリックおもしろいな。
続き観たいよ。仲間由紀恵さん可愛いし!」
という言葉が印象的。
やっと録画していたのを全部観終えたので昨日晴れて映画館へ。
観終わった感想なので映画の詳細はわざわざ書きませんが、
上映が終わり笑顔で帰ってゆくお客さんの中で涙が止まらず席を立てない私(他2、3人のお客さん)
夫はなぜ泣いているのかという表情で私が泣きやむのを待っていました。
むしろあなたはなぜ泣かない・・・
もうね、最後のシーンで冒頭のフーディーニの話の伏線回収があった所で「え?しぬの?」
山田が「さよなら」って悲しそうに笑った所で「なにこの切ない気持ち!しんじゃうの?」
そして落盤が起こる中、「山田ー!」って上田が叫んでいる所なんて
「ほんとに死ぬの?
実は生きてるパターンだよね?
いやでもスペックをあんな形で終わらせた監督さんの映画だから死ぬのもあり得る・・・
そんなの嫌や!
山田ぁああ!!!」
気持ちは上田と1つになっていました。
山田ぁあああっ!!!
でも炎に包まれた山田の乗っていた台の底が抜けた様にも見えましたよね。
あ、最初のマジックショーどっきりはもしかしてこれの伏線・・・?
いやでもスペックがあんな終わり方をしたんだからトリックだって・・・
疑心が解けず気持ちが浮き沈みします。
ドラクエ風に例えるとこうですね。
「えびこは こんらんしている」
そしてシーンは切り替わり「1年後」と表示されます。
や、、、山田・・・?
お風呂に入ってる矢部さんと秋葉さんの元に1本の入電。
秋葉「南の島で記憶喪失の女性が見つかったらしいですよ」
矢部「そんなん知らんわめんどくさい!二度と海外なんか行くかい!!」
電話は切られました。
山田・・・?
そしてシーンは変わり、賞を受賞した上田がテレビカメラに向かい、賞金の5000万円を賭けて「本物の霊能力者、かかってこい!期限は1週間後」みたいな事を言います。
上田は山田に言ってるんだ。
そしてやっぱり山田は居ないんだ・・・。
すごく悲しい気持ちになりました。
そして一週間後、上田の5000万円を狙い、数々の偽霊能力者がやって来ては散ってゆきます。
ドラマ第1話と同じシーン。
でもあの時と違うのは、時計を見て寂しそうな上田です。
そこに里見さんが現れ、上田が奈緒子を待っている事を悟りお礼を告げて出て行きます。
「あのがめつい性格は1度や2度死んだくらいじゃ治りませんよ」と言って笑ったお母さんの笑顔も悲しい。
里見さんが去った後も奈緒子を待ち続ける上田。
そこに流れ始める鬼束さんの「月光」とエンディングロール。
画面にはシリーズの全シーンで奈緒子が見せた表情が次々に写し出される。
無邪気な笑顔を見る気持ちが上田の寂しい気持ちと重なって、耐えられなくなる私。
この1年、待ち望んだ1日が今日なのに、今なのに、奈緒子は現れない。
上田がどれだけ寂しいのか、阿部さんの演技からひしひし伝わって来るんです。
歌が終わり、再び上田にシーンは戻り、
時計の針が午前0時にさしかかっているのを見た上田が諦めて帰り支度を始めようとしたその時、
驚いた表情を浮かべる。
視線の先には、髪の長い女性が立っていました。
上田「ユーは、本物の・・・」
上田は山田なのかって聞きたかったんですよね。
女性「私は、本物の霊能力者です。」
サッと顔を上げたのはまさしく奈緒子その人!
夢?いや幻?
上田が望んだ世界が見えているだけとか、
待ちくたびれて上田が寝ちゃってたよ~的な夢落ち展開なんてまだまだ充分あり得る状態。
現れた奈緒子が始めたのは1話の時と同じ封筒を使ったマジック。
100円玉にマジックで「う」
1話の時と同じ服装、同じしぐさで霊能力の証明を進めてゆく奈緒子。
それを見ていた上田の表情が、驚きから徐々に涙目に変わり・・・
映画は静かに「完」
私の涙腺は崩壊。
上田の嬉しそうな涙目が頭から離れず、
矢部の元に入った「記憶喪失の女性」の情報はやっぱり奈緒子だったんだ・・・という情報整理。
と、同時に、これまで2人が築いて来た信頼関係も奈緒子の中には無いのかという寂しさ。
色んな感情が入り混じって本当に切ない。
きっとこれから上田は奈緒子の所に勝手に押しかけては不可解な事件に巻き込んでゆくのだろうし、きっと元の2人の関係に戻れる日が来るんだろうとは思うけど、もう生きてて嬉しいやら記憶無くて悲しいやら寂しい切ないが入り混じって我慢できなくなり涙でるでる。
トマラナイ。
「最後の一撃は、なんだか切ない・・・」
遊んだ事ないけど「ワンダと巨像」のCMのセリフが思い出されました。
続々映画館を後にするお客さんに遅れまいと目頭をハンカチで抑え、夫の後ろに隠れながら外に出ました。
家に帰ってから夫が「上田の部屋の入り口に立っていた時の山田が貞子のオマージュやってたね、笑った。」と言うので、その時感情の波に飲まれていた私はそこに気付けず、そんな所にも仕掛けがあるとは・・・なんて粋な監督さんだろうかと、気付けなかった事が少し悔しい私でした。
中盤頃までのコミカルさに騙された。
ムッシュムラムラ~とかやってた奈緒子が可愛いんです。
まさかこんなに泣くと思いませんでした。
あーあ><終わっちゃった。
またいつかひょっこり観たい><
記憶を失くした奈緒子と上田のその後が知りたい~~~~!
とにかく14年間ありがとうございました!
とっても大好きでした!
あ~楽しみが1つ減っちゃった!!悲しい!!
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