夏至を過ぎた所で日が長い事にまだ変わりはない。
夜明けは早いし日暮れは遅い。
私はこの季節が好きでしたが、夜明けが早いとカイトのおはようコールも早まるので最近好きな季節じゃなくなりました。
カイトのおはようコールとは
これは夜明けと共にさえずる鳥達の声を合図に始まる強制起床の儀。
「アァア!アァアアッ!」と叫びながら全力で壁を引っ掻く行為は彼の成長と共に力強さを増しました。
要求は「ご飯ほしい」「寂しいから構って」など色々です。
しかし我が家の経済能力は一般庶民。
壁紙をすぐ張り替える様な贅沢はできませんから、「ニャーア!(ガリガ…)」あたりで飛び起きますよ。全力で飛び起きます。
本当は無視した方がいいんです。これをやってもみんな起きない。なら別の手段だ!って考えてもらわないとこの行為はエスカレートするという事は分かっているんです。
でももう条件反射ですね。私達がしつけされてどうする。
よって、カイトのこの行為はますます歯止めが効かなくなっています。
朝4時半にコレを毎日やられるんですよ。
今月激務で過労気味なのに眠れないとかきっとしぬ。
夫は今週休みが無かった上、朝7時前に出勤して帰宅が夜遅くて疲れ果てていたので、いつもはおはようコールに応えるのは夫でしたが今朝は私が飛び起き、下に連れて行ってご飯をあげました。
私だってここ数日、仕事しすぎて頭痛が取れなくて辛いんだ。どうかこれで大人しくなってほしい。
おなかが膨れたら満足するだろうと、毛づくろいするカイトを確認してから寝室に戻りましたが、要求は「起きろ」であって決して食欲を満たしたいだけではなかった訳で、おはようコールは繰り返されたんですよね。ひとりぼっちで起きているのがつまらなかったんだろうな。
仕方無いから起きてまた下に連れて行って、しばらく撫でてあげた後ソファで寝てしまいました。
次に目が覚めたらリルと夫も起きてて、カイトは更に満足そうに目を細めて仰向けに寝転がってます。
うぐぐ、なんか憎めない。
また別の日。
土日が休みの私は頭痛が収まらず寝たり起きたりして過ごしていました。
ソファに寝そべっていると、カイトとリルはリビングで暴れ、私を踏み台にしてソファを飛び越えてゆきます。
移動してベッドで横になると、今度は寝室にやって来て暴れ、私の腕に爪を刺してよじ登って来ます。
なぜわざわざ近くで遊ぶのか・・・
思い返せば子共の頃、親が夜働いていたので一人で過ごす事の多かった私は、昼間眠る母親の横で絵を描いたり本を読んだりしていたなぁ。
母親の寝息だけでも聞いていたら安心したんだっけ。
そんな私も今では「GWと正月以外連絡してこない親不幸者」と言われる様になってしまった。反省。
カイトもリルも、昼間寂しい思いで過ごしているんだろうな。
だから私や夫が家に居る間は側に居たがるんだ。
そう思ったら胸が熱くなって、彼らの暴れる姿がむしょうに愛おしくなってそのまま寝落ちた。
起きたらものすごく暑くて窓を開けようと体を起こしたら、暑い原因はこれ。
もう母ちゃんあんたらにメロメロだよ!!!
こうして、止められないおはようコールは続いてゆくのでした。
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