カイトが異物を飲み込んで大変な事になりかけている話です。猫です。
お食事中であれば、今は読まないことを若干おすすめ致します。
※2018/10/31追記 解決しました!
事件発生
日曜の朝、突然カイトが何かを飲み込めず慌てはじめた。
周辺の残骸から遊んでいた段ボールを千切って食べた様で、喉の奥に引っかかっている様子。
慌てて口を開けさせても、もう指で取れる位置には無くて苦しいのか逃げ回り隠れてしまう。
その時既に唾液なのか胃液なのか分からないけど口から大量の泡を出し始めていました。
もう一度口を開けさせると舌が紫っぽいピンクに変わろうとしていた。
酸欠だ。
一刻も猶予が無い。
すぐ動物病院に電話して状況を説明し、キャリーにカイトを入れて家を飛び出しました。
入れる時に嫌がって大暴れしたので夫と共になんとか押し込みました。
力が強い。
病院への移動中
家から病院まではスムーズに進んで車で10分弱。
どうしよう!カイトが死んでしまったらどうしよう!
こんな時に限って信号ひっかかるんだよこの信号め!!!
ハンドル握りつぶしそうなくらい焦り始めたその時、カイトが外に連れ出された恐怖から大きな声で鳴きはじめました。
前に病院に連れて行かれた時の事を覚えているんでしょうね。
「ギャッ!カッ!ア゙~ッ!」
みたいなかすれた叫び声を絞り出して叫んでいます。まだ詰まってるんだ!
こんな時に私が取り乱したらカイトが余計不安になる!!
落ち着かせてちゃんと呼吸させなくては!!
私「カイちゃんママ横に居るよー大丈夫だよ~怖くなぁい」
カイト「(ゲッ)…ア゙ァー!(カッ)」
私「怖くないよ~カイト~先生に診てもらおうねぇ~」
カイト「ア゙ァ~ン!(カッ)」
私「今日はすぐおうちに帰れるよ~落ち着いて~」
カイト「アーン!」
・・・お?
カイト「アォーンアォーン!!」
普通に鳴き始めた!
呼吸も荒いけどちゃんとできてるっぽい。
大きな声で鳴いたはずみで詰まりが取れた?!
診察室へ
ちょうど病院に到着して受付で電話した事を伝えるとすぐ診てもらえました。
「段ボールの切れ端を食べたみたいで泡をいっぱい口から出して苦しがっていたんです!でもここに来る途中で大きな声で鳴いたら喉が通ったみたいで今は落ち着いている様です!飲んだ段ボールの大きさは恐らくこのくらいのサイズで剥がれたので厚い部分よりも薄い部分が大きいと思います!(指で輪を作る)」と診察台にカイトを乗せながら先生に状況を説明します。
先生は「あれ、本当だ落ち着いていますね。」と言いながら診察台に乗せられたカイトを観察。
カイトは若干怖がりながらも診察室にある器具が珍しい様でキョロキョロ見回した後、歩き出しました。
いつものカイトだ。
小刻みだった呼吸もいつもの感じに戻っている。
体重を測り(5.8kg)、顔色を見て、先生がカイトのお腹などを触った後、ちょっと先生に抱っこされて(大人しい)
「もういいですよ、中で休ませてあげてください。
今後についてご説明をしますね。」
と言われたのでカイトをキャリーケースの入口に近づけると「ぼくはおうちに帰る~!」とでも言っているかの様に自分から素直にシュシューっと中に戻って行きました。
先生からのお話
そして先生から受けた説明がこちらです。
- その病院には内視鏡が無い為、すぐに異物を取り除くのであれば胃部の開腹になる。
- 段ボールが胃の出口を塞いでいるなら食べ物と一緒に吐き出す可能性がある。
- しかし水が通るのなら吐き出す可能性は低い。
- 数日から数週間経って腸に詰まる可能性がある。その場合はすぐに手術となる。
- 食欲が減った、水を飲まないなどいつもと様子が異なる様であればすぐ連れて来てください。
- 段ボールは溶けにくいことからうんちになってそのまま出て来る可能性はあまり高くない。
- うまく他の食べ物とぶつかったりして細かくなってくれればうんちになれる。
私はベテランの揉み職人
私は言いました。
「カイトから出たうんちはすべて袋に入れて揉んで調べる事にします」
私は揉みます。力の限り。
カイトの体内に入った異物が出てくるその日まで。
先生は「うん、うん」とゆっくり頷いておられました。
以前、リルがおもちゃの紐を食いちぎって飲み込んだ際、3日経って出て来なければ病院に連れて行こうとうんちを調べたことがあります。
2日目で無事、そのままの形で出てきました。
そんな話を先生にしてみると
「では、もうベテランさんですね。ぜひお調べください」と微笑んでおられました。
うんち揉みのベテラン…
「何か体調が変わる様な事があればすぐ連れてきてください。」と言われ、病院を後にします。
後で後悔しましたが、病院に来たついでにカイトの耳垢が溜まりやすいのはなぜなのか相談すればよかった。
動揺しすぎて聞き忘れてしまった。
「ねこのきもち」とか見ると正常な耳垢なので溜まりやすい体質なだけなんだと思いますけど、気になってたのになぁ。
猫のうんち揉み職人…
そんな言葉を胸に家に帰りました。
帰りの車の中ではすっかり落ち着きを取り戻したカイトがキャリーケースの中から外の様子を眺めていたので、信号待ちの時にちょっと持ち上げて外を見せてあげました。
見たことの無い光景に目をキラキラさせていました。
たまには連れ出してあげた方がいいのかな?
帰宅後、すぐに夫に状況を説明すると
「家を出ていったカイトを見送ったのが今生の別れになるのではないかと考えてしまってもの凄く不安だったけど大事に至らなくて良かった」と胸をなでおろしていました。
夫に報告した事で私もやっと落ち着いて、改めて自分のすっぴんボサボサにそこらにある服に着替えて飛び出て行ったままの姿を鏡で見て、今後は休みの日でも起きたらすぐお化粧して着替えようと心に誓いました。
病院の先生びっくりしただろうな。漫画みたいな格好だな。
その後、カイトの様子を観察。
水をあげてみると手でつついて舐め取る程度でしたが、その後カリカリを自分で食べに行き、時々ゲフッとお腹に何かつかえている様な素振りを見せるも、そのまま落ち着き夕方までずっとお昼寝。
寝ている様子はいつもどおりで、起きた後もいつもどおりベランダで風に当たり、夕ご飯もちゃんと食べました。
うんちも2回しましたがいずれにも異物は混入されていませんでした。
どのくらいで腸まで行くのかな。
先生がおっしゃるには数週間経って体調を崩す子もいるとの事でしたので、まだまだ経過観察は続きます。
環境改善
カイトはリルよりも埃やごみを拾って食べようとするので、いつも綺麗である様に気をつけていましたが、まさか段ボール噛み千切って食べるとは思わなかった。
遊んで欲しい時に望みを適えてあげないと怒って壁を引っかいたり自分がお気に入りのおもちゃやベッドを破壊し始める子なので、ストレスで食べたのかもしれない。
夫と相談してより安全な環境になる様、その日の夜に模様替えを実施。
そして猫たちが喜ぶから置いていた段ボールは全部撤去して代わりに不織布の箱をベッドとして提供しました。
意外な反響
この模様替えは意外なところに効力を発揮します。
リルです。
異常にテンションアップして走り回り始めました。
これまで中央の壁にくっつけて置いていたソファを部屋の隅に寄せた所、猫ならL字に通り抜けられる空間が出来たんですけど、そこがすごく気に入った様で目をまん丸にして飛び込み、大砲の様にダッシュで飛び出てそのままキャットタワーを駆け上って2階で歓喜の声をあげています。
何て言ってるのか分かりませんがめちゃめちゃ喜んでる感じで嬉しそうに叫んでいます。
そしてまたダッシュで駆け下りて来てソファーの後ろに飛び込んでいきました。
5周か6周、疲れ果てるまで続け、休んでまた回復したら再開してました。
何が楽しいんだい…。
釣られてカイトも嬉しそうに突っ込んでいきましたが、彼はリルの倍ほど体が大きいので途中で詰まってお尻から出てきていました。
元気そうな様子に安心します。
様子の変わったリビングで夜通し2匹で走り回っていた様です。
お腹の中が動いて元気に段ボールがうんちとして生成されますように。
経過観察はこれからもしばらく続きます。
解決しました!
10月31日の夜のうんちで無事、食べてしまった段ボールは排出されました!
私はこの夜早々に寝てしまったんですけど、深夜にうんちしたのを夫が調べてくれて、「違和感があったからすぐわかった。ちゃんと塊で出たよ!」と朝報告してくれました。
「やった!さすがカイト!いいうんち作りましたね~!」と言いながらカイトを撫でると嬉しそうにゴロゴロ言っていました。
あぁ~よかったよぉお、もう二度と飲み込みそうなサイズの異物が落ちてる床にはしませんよ!
徹底的に家中ピカピカに保ってやる!
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