柱しがみつきのリル

リルの抜糸

7月13日の手術から10日が経過し、ついにリルの抜糸の日が訪れました!!

手術日から抜糸まで

手術当日は帰宅後から急にご飯をモリモリ食べる様になったリル。
今まで極度の小食の偏食で食べてもらうのに苦労して来たけど、手術しただけでこんなに変わるものなの?と唖然。こんな事ならもっと早くに受けさせてあげればよかった。
しかしやっぱり体への負担は大きい様でそれから3日間は寝てばかり。
カーペットの下に隠れていたり、今までと違う行動を取るのでつらかったんだと思います。

そして手術以降にお水を飲む姿をなかなか目撃できず、首あたりの皮を軽くひっぱっては脱水症状を起こしていないか確認し続けたけど4日目にちゃんとお水をたくさん飲んでいる姿を目撃できました。
きっと私達が寝ている間とかにちゃんと飲んでいたんだろうなぁ。

そのあたりでは痛みがだいぶ和らいで来た様で、その日の夜から猫部屋でひとりでも眠れる様になったし常に開きっぱなしだった瞳孔も正常に戻ってきた。
それまでずっと目をまんまるにして私にくっつくかカーペットの下に隠れて眠っていたからやっと安心できました。

リルは隠れて
精神的に辛い様で甘えん坊に

カイトは拗ねてる
カイトはいつもよりリルに優しい

6日目となる木曜日にはおもちゃに反応してキックぬいぐるみを蹴り飛ばしていた。

荒々しいキック

手術以来ご飯を倍以上食べる様になって、タオルで作ってもらった服はちょっと窮屈になった気がする。

首がしんどそう

抜糸前日の夜には猫じゃらしを追ってジャンプして転びながら着地した。
まさか飛び上がると思わなくて慌てて様子を確認するとお腹を打った様で一瞬オエッとなったけど元気に遊びに戻った。
今のジャンプでお腹の傷おかしくなってないでしょうね…

この時、手術以来はじめてカイトが「ママを独り占めするな!」といわんばかりにリルに嫉妬のタックルをかまして転がしもみくちゃにしていたんですけど、リルの傷が痛い間はいじめないで見守っていてあげたんだなぁと我が家のジャイアンにジーンとしました。
初めこそタオル着た姿に恐れ戦いていたけど、数日経つと頭を舐めてあげたりして労わっていた。なんだかんだ言っても優しいお兄ちゃんなんだな…
いや、元気になったからって転がしていい訳じゃないんですけど・・・

我が家のジャイアンであるカイト

みんなで抜糸に行こう!

待ちに待った10日目…は、仕事の都合で連れて行けず11日目にリルとカイトを連れて病院に向かいました!

なぜカイトも一緒なのか

カイトはリルの手術の時はお留守番させていたんですけど、あれ以来ずっと精神的に不安定なので、夫が「もしかしたらリルの手術の日に独りぼっちでお留守番させられた事を【僕だけが仲間外れにされた】と勘違いしてるのかもしれない。抜糸の日はカイトも連れ出してどちらか片方が車の中でカイトと一緒に待機しよう!」と提案した事で同行する事に。

カイトは普段からストーカーばりに私に執着するんですけど、ここ数日は私が家の中に居ても少し姿が見えなくなったり気配がしなくなっただけで猫じゃらし咥えて「ギャアアッ!オアアッ!!」とギャン鳴きし続けたんですよね。
お風呂もトイレも一瞬居なくなっただけでギャン鳴き。
名前を呼んでも鳴き止まず、側に行ってあげないとダメなんです。
行ったら行ったでポトッと猫じゃらしを落として「ニャ?」みたいな声出しながらとぼけるんですよね。
隣に夫が居てもやるそうで「失礼なやつだな~」とショック受けてた。

「子猫が母猫を呼んでるのと同じだね。『ママが居なくなった!ママ!ママー! 』 って言ってるんだよ。リルもそうだろ。お昼寝から起きたらカイトを呼んでにゃーにゃ―鳴くのに自分からカイトの所には行こうとしない。甘えてるんだよ。」と、夫がカイトの気持ちを代弁してくれた。

病院に向かう

という訳で、2匹を連れて病院に行きます。
家の中でキャリーバッグを見せて逃げられたら捕まらないので玄関にバッグを2個置き、抱っこして連れて行こうとしたけどもう雰囲気で連れ出される事がバレて2匹とも寄って来ない。

賢いやつらだ・・・。

仕方なくおやつのジャーキーで釣り、見事確保してバッグに詰め込みます。どちらもめちゃくちゃ抵抗しましたし車に乗せたら絶望から鳴き叫びはじめました。

リルは「ニャアアッ!ニャアアッ!」と叫ぶ様に鳴いて、
カイトは「ニャ・・・ニャァ~ン」とか細い声で悲鳴をあげてた。怖くて声が出ないのかな。

「大丈夫、すぐ帰れる。カイトはただのお散歩。
リルはちょっとの間がんばろうね」と、病院に着くまで声をかけ続け、車に夫とカイトを残して私がリルと一緒に病院の中へ。

待合い室で待ってる間、ものすごく怒っている猫ちゃんが居て唸りまくるのでリルが怯えてキャリーケースの中を延々グルグルと移動していた。

すんごい怖がってるリル

手を突っ込んで撫でてあげたら私の手に頭を押し付けて隠れてた。怖いよねぇ…。

抜糸はあっという間でした。
タオル服を脱いでお腹の糸をちょいちょいっと取ってもらって完了です。

リルの上腕を私が抑え、足を看護師さんが抑えたんですけど、どちらもリルを抑えきれなくなりそうで先生が「すごい力だ!」と驚いていた。
リルちゃん細い癖に筋肉しっかりついてるんです。
めちゃくちゃ遊ぶから。

終わったよと手を離すと自分でシュシュシューっとキャリーケースの中に戻って行った。賢い。

そして、 毛を剃ったお腹は既に新しい毛がまんべんなく生え始めていて「早いなぁ」と感心され、 リルが着ていたタオル服が全然ヨレていなかった事にも驚いた様子の先生。

「服は嫌がりませんでしたか?」と聞かれて「着て帰った日から全然気にしていませんでした。肩の所の糸がほつれる度に切ってあげてたくらいです。」と答える。

「傷を気にしてる様子はありましたか?」という質問には「いえ、いつも通り毛づくろいをして、特に気にしている様子はありませんでした。」と答えた。

リル、神経質で繊細な性格はカイトを見て育って受けた影響で、やっぱり根は子猫の頃のまま大雑把な性格なんだろうな。

「問題ありませんよ。これからは体重を増やしてあげる事に専念してあげてくださいね。」というお言葉を貰って病院を出ました。

カイトはおとなしく待っていたそうで、2匹に外の世界を見せながら家に帰りました。

リル、自由の身

帰宅後、10日間出来なかった部分の毛づくろいを入念に行うリルと、自分には怖い事が起こらなかったと安堵するカイト。

リルとカイト
薄く毛が生えてきたとはいえまだまだお腹はピンク色

この後、毛づくろいがひと段落するとリルが急にソワソワと家の中を歩き回って何かを探し始めました。
「ピャウ~!」と何かに呼びかける様に鳴きながら歩き回ってます。

探してる

心配されてる

玄関なんて普段行きたがらないのに開けろと訴えてくるし、玄関への扉を開けてあげたらキャリーケースの中の匂いを嗅いでやっぱり何か探している様子。

「『あたし何かが足りないの。一皮むけた気分なの。あのおしゃれなお洋服、どこかに忘れてきたかしら?』」
リルの心境を想像して喋ってみたら、横で聞いていた夫が「服が無いって言ってるの?そんなまさか!?」と笑いながらも「服はもういらないんだよ。リルにはもう必要ないの。」と声をかけてあげていた。

その間もずっと何か探して歩き回っていたので、試しに猫たちに買ったお洋服を着せてみると大人しく着てたけど大きすぎてすぐ脱げてしまった。
15分くらい探した後に諦めた様でしたが、amazonとかで猫用の術後服買って着せてあげようかなとちょっと本気で悩んでます。
数日経てば服の事なんて忘れてしまうだろうし、リルが探しているのが脱がされた服なのかどうかも分からないんですけど…。

最後に、完全復活して元気いっぱいのリルの写真を貼っておきます。いっぱい食べていっぱい遊ぼうー!!!

柱しがみつき!

ねこじゃらし待機

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