「カイちゃん、むちゃくちゃ愛してるぞ。」
「・・・(僕は愛されてないんだ)」
というすれ違いによって起きたできごとの記録です。
カイトの異変
私に究極に依存しているカイトはちょっとしたことで不安になり、様々なストレス行動を起こすのですが、今回それが爆発してしまいました。
1/21の火曜日、仕事が終わりいつもの様に夫に今から帰るとLINEした後、電話がかかってきました。電話の声で何か悪い事が起こったと悟りました。
「カイトが吐いたものに血みたいなのが混じってる。今日何度も吐いてる。」
急いで帰宅すると、カイトはいつも通り私を出迎えてくれましたが、テンションが低く、眠そうに目が据わっており、挨拶程度になでさせてくれた後、すぐに離れてしまいました。
いつもなら2人きりになれる洗面所に移動したあと、キラキラした目で私を見つめ、尻尾を震わせ子犬の様にめいっぱい甘えてくれるし着替える私のふくらはぎを甘噛みして「座って!」、私の手を背伸びして引っ張り「撫でて!」と要求して腕などを毛づくろいしてくれるんですよ。
それが無い。異常事態だ。
キャットタワーに登ってだらりとうつ伏せになって目を瞑っていました。
思い返せば月曜から少し様子がおかしかった。
朝はいつも誰か起きればご飯!ご飯!とキッチンに飛んでくるのに呼ぶまで来なかったし、いつもちゅ~るを食べた後すぐカリカリを食べるのに食べなかった。
夜、私が仕事から帰宅した時はいつも過剰なほど甘えて歓迎してくれるのにドライな塩対応だった。
そんな日もあるだろうと気にもしていなかったけど、既に体調が悪くなり始めていたんだ。
月曜のカイトはいつもより機嫌が悪く、誰も居ない部屋に籠って一人で外を見たりしていたので心配になり、私が横に座って一緒に過ごしたり、夫がおもちゃで遊んだりと元気が出る様に一緒に過ごしていました。その内に機嫌は直り、寝る前は普段と変わらない様子でした。
夫に火曜の1日の様子を聞くと、昼間はこたつの中で伸び切って寝ていたが2度ほど吐き、いつもの猫草や毛玉だと思いきや、夕方吐いた時に血が混ざっていたとのことです。
病院に持っていく為に保存されていた吐いた物を見ると、ピンク色の胃液の中に点々と血液らしきものが散っていました。
夕食はほとんど食べていないそうです。
朝まで様子を見るか動物病院につれていくかという話を夫としている間に、飲んだ水まで吐いてしまいました。水はピンク色に染まっています。
すぐ連れていかなければ!
慌てて病院の夜間診療に電話すると、夜間は医師一人の対応である為、緊急診療のみで機械類を使った詳しい検査が出来ない事を告げられました。
怖い思いをさせて連れていっても詳しい検査ができなくて朝もう一度連れていくのは弱った体にはかわいそう。
悩んだ末、朝まで様子をみることに。
最近暖かい日が続いたからか急に抜け毛が増えた事で、舐めた毛が胃の中で固まりになって吐けなくなり傷が付いたのか、もしくは何かの病気になってしまったのかもしれない。
スコティッシュフォールドは先天性の疾患が多いという言葉を思い出し嫌な気分になります。
結局その日は、少し食べてはすぐに吐き戻し、吐く胃液は薄いピンク色。
お腹は下痢で、おしっこは正常な色をしている様でした。
口の中が気持ち悪いのか、たまにクチャクチャと口を動かしています。
そして、心配して撫でようとする夫の手はしっぽで薙ぎ払って去っていったそうです。
夫は「ママは触ってもいいけど俺はダメらしい。」と寂しそうに笑っていました。
この日は何度カイトに触れても1度も喉を鳴らしてくれることはありませんでした。
一夜明けて
翌朝、私の目覚まし時計が鳴っても誰も来ませんでした。
いつもならカイトが部屋に飛び込んで甘えてくれるのに。
静まり返った部屋で体を起こすと急激に不安になり、カイトを探しに飛び出します。
リビングではカイトの見守りとして夜更かししてくれていた夫が力尽きてリルと寝ていました。
2階に探しにいくとカイトが居て、だるそうに横たわって外を見ていました。
夜中にも1度吐いています。
「カイト、おはよう」と声をかけて撫でるとしっぽをパタパタと動かして応えてくれましたが、やっぱり喉は鳴りません。
しんどくてリラックスできないんだな。
「今日はパパが病院に連れてってくれるから頑張るんだぞ」と声をかけると一緒に1階に降りてきました。
でもやっぱりすぐにご飯!と言わないし、だるそうです。
後ろ髪を引かれる思いで仕事に行く支度をしていると、歯磨きしている時にいつもの様にカイトが走ってきました。
歯磨きは出掛けてしまうサインだと覚えているようで、いつも一生懸命引き留めに来てくれるんです。
お、お前…体が辛くてもママの事を気にかけてくれるのか… (இдஇ; )
なんでこんな日に限って一番休めない予定がある日なのか!!!
世界で一番大切なカイトの一大事だというのに私は一体なんなのか!!
うつろな気分で仕事にでかけました。
出掛ける前にカイトの頭を撫でていつもの様に「バイバイ」と言います。
バイバイしたくないよ!ママも病院付いて行きたいよ!
その後すぐに夫がカイトを病院に連れて行ってくれました。
診断結果
「おそらく急性胃腸炎」とのことです。
食べようという意思があるので大きな心配はいらず、念の為受けた血液検査でも体のどこかに疾患がある様な数値は出ていませんでした。今のところ、先天性の疾患によるものではないと考えて良さそうです。
吐き気止めの注射と点滴を受けて抗生剤を貰い、胃腸炎なら数日で治るそうなのでものすごく安心しました。
診察してくれたのはリルがお世話になっているのと同じ先生で、「環境の急激な変化などのストレスが原因になる事もあります」というお話があったため、最近抜け毛が酷くてフケがすごいので皮膚炎を起こすんじゃないかと心配で日曜にお風呂に入れたことが原因として考えられるか聞いたところ、「そうかも」って先生笑ってたよとLINEに書いてありました。
夜、帰宅してリビングの扉を開けると、昨日より遥かに生気を取り戻したカイトが嬉しそうに階段を駆け下りて出迎えてくれました。
昨日は目が据わってたのに今日はパッと開いてる!嬉しい!!
一緒に洗面所に行って撫でます。嬉しい!!
まだいつもほどの高いテンションではないながら、カイトも嬉しそうに甘えてくれました。
「吐き気止めが効いてるみたいで、夕食あげてから2時間くらい経つけど吐いてないよ」と夫から教えてもらいます。
その後、欲しがるのでおやつのジャーキーをあげてみたら嬉しそうに食べ、これも吐きませんでした。薬が効いてる!良かった~!!!
ご飯のあとはお腹を放り出して毛づくろいもしていました。
いつものカイトだ!!病院ありがとう!!!
(血液検査、点滴、吐き気止めの注射、抗生剤の処方、診察で会計は14,000円くらいとのことです。)
原因はなんだったのか
夫とカイトの胃腸炎について原因を考察しましたがストレスが原因だったのなら「愛情不足」ということに思い至りました。
- 昨年8月にリルの病気が判明してから私がやたら彼女に気を遣う様になった。
- カイトが寂しそうに駄々をこねてもリルを優先していた。
- リルが甘え上手で夫にも私にもまんべんなく甘える。
- リルが私を独占する時間が増えた。
- カイトは甘え下手で鳴いて気を引く事しかできないのにフォローが足りなかった。
- 仕事が忙しくなり帰宅時間が遅いため家で過ごす時間が減った。
- 私が家に居ても疲れてほぼ寝ている。
- 私が家に居てもほぼゲームしてるかスマホ触ってる。
- 嫌いなお風呂に入れられた。New!
- 怖いドライヤーを当てられた。New!
- 口の周りに出来た猫ニキビをケアされた。New!
思い当たる節が多すぎて反省しかない。
反省
「カイトはいつだってママに1番に大事にされてないといけないんだから」という夫の言葉が刺さります。
カイトは私を一番に考えているのに、私の一番がカイトではないと感じてストレスをため込んでいたところに「お風呂」「ドライヤー」「痤瘡(ざそう)のケア」と身体的に嫌な事が起こり、爆発したのかもしれません。
カイトの繊細な性格を知っていたのに、つい大雑把な対応をしていまいました。
心から反省します。
これからは心を入れ替えて、もっとカイトファーストな生活を送りたいと思います。
常日頃からカイトとリルが大好きすぎてカイトとリルの事ばかり考えているのですが、考えているだけでは伝わらない。
エスパーじゃないんだもんね。
翌朝のカイトはさらに元気を取り戻し、いつもの様にクルクル、ゴロゴロと喉を鳴らして私に甘えてくれました。
あぁ~カイト!このまま元気になって!
ママぁむちゃくちゃ反省したから!!
心入れ替えてもっと過保護になるから!!!
夫の苦労
重度の腰痛に苦しむ夫がカイト(6.04kg)を一人で病院に連れていくのはかなりの苦労があった様で、まずキャリーケースに入れる時。
そして病院でキャリーケースから出す時は先生と大人2人がかり。
さらに、注射や点滴を受ける為にカイトが暴れない様に抑える時は看護師さんと夫+先生で、先生と看護師さんが「カイトくん、すごく筋肉質ですね!」と驚いていて誇らしかったそうです。
そうなんです。
カイトはモフモフの下にムキムキを纏った最高のイケメンなんです。
今回、すぐに病院に連れていけて本当に良かった。夫の腰痛に感謝です。

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