カイトの結膜炎・リルの肥大型心筋症通院

すっかり猫たちの通院記録と化しているこのブログ。
これからもぼんやりとですが続けていきたいと思います。

穏やかに手を繋いで眠るすべてのかわいいの産みの親みたいな猫たち。

しかしこの眠りから目覚めたカイトの左目がポッコリと腫れていたのです。

結膜炎

昨日の朝、カイトが左目を痒そうに掻いていたのですが、顔洗いの時に誤って目に傷をつけてしまうことがよくあるので、またすぐ治るだろうと思っていたらお昼を過ぎたあたりから涙の量が増えてきた。

食欲もあるし元気そうなので一晩様子を見ることにしたのですが、夜中になってカイトが起きてきたので目を確認すると、目の周りが腫れて眠る前よりひどくなってしまっていました。
涙がたくさん出ていたから浮腫んだのか、膿んで来ているのかもしれない。
3時間ほど前まではここまで酷い状態ではなかったのに。

病院に行こう。ついでにリルも一緒に行こう

朝、病院が開く時間を待ってカイトを連れていくことにしました。
お留守番させるとリルが不安がるだろうから、ついでにリルも定期検診に連れていく事にします。

毎月1ヵ月分の薬を処方してもらいに通っているのですが、リルは特に変わった事がない限りは3ヵ月に1度の診察を受けることになっています。昨日昼間に猫じゃらしで遊んだ後、しんどそうに壁にもたれかかってフゥフゥと息をしていたのでちょうど良いです。先生にこの症状を報告せねば。

洋服に着替えるとリルが病院に連れて行かれると気づいて隠れてしまうので、こっそり身支度し、そっと玄関にキャリーケースを並べ、夫とせーので猫たちを捕まえてそれぞれを押し込み連れ出しました。

今日はリルちゃんめっちゃ鳴く。
いつもは動物病院に続く最後の交差点を曲がったあたりで鳴きはじめるのに、今日は家を出た途端にめっちゃ鳴く。仕方ないので私が後部座席に一緒に座って声をかけ続けていたら少し大人しくなりましたが、気を抜けば悲鳴に近い鳴き声をあげていました。

新型コロナウィルス蔓延防止として病院の受付で診察券を出したあと、猫たちの症状を簡単に説明して車で順番を待ちます。すぐスタッフの方が呼びに来てくれて夫と共に2匹を連れて診察室に入ります。

カイト診察

まずは急を要するカイトから診察台の上に乗せる為、リルが入ったキャリーバッグは椅子の上に置いておきます。
診察台の上に置いたカイト入りのキャリーリュックのファスナーを開くと、本来大型の猫や小型犬が座って使用する想定のリュックの中でまん丸に縮こまって固まっていました。

夫がひっぱり出すと、固まったそのままの形でブリンッと出てきます。何してても可愛いなこの子。
体重は7.2kg。
先生が目の様子を確認すると、上瞼も下瞼も炎症を起こして腫れている状態でした。
傷の有無を確認するための道具を取りに一旦診察室を出ていく先生。

先生が退室するとまん丸に固めていた体からそーっと両腕が伸びてくるカイト。
夫が両手を添えているため大きくは動けないのですが、そのままの形で両手をカサカサと動かしてほふく前進で逃亡しようと試みはじめました。

2人でなだめていると先生が道具を持って看護師さんと一緒に戻ってきて、カイトを抑える係は夫から看護師さんに代わりました。
小柄な女性の看護師さんがカイトに覆いかぶさる様にして両手で包み込んで喉周りを優しく撫でてくれると、カイトも観念した様で大人しくされるがままになります。

なんだろう、めちゃくちゃ可愛い光景だなと思いました。

診察中に先生が再度何かを取りに部屋を出た途端、またカイトが看護師さんの腕の隙間から両手をニューッと交互にゆっくり伸ばしてほふく前進を試み始めたので、「人の気配が減ったので脱走を試そうとしているようです」と看護師さんに説明したらウケてました。

でも先生が戻ってくると再びされるがままです。
カイトも治療してもらってることがわかってるんだろうなぁと思いました。

先生に傷の有無を確認するための薬剤を点眼してチェックしてもらった所、特に目立つ傷が無いので結膜炎の目薬を点眼して1週間様子を見ることになりました。

結膜炎にもいろいろ種類が(ウィルス性とか細菌性とかアレルギーとか)あるんだそうです。
目薬が効いて数日で回復したらもう通院しなくても大丈夫だけど、効かないとか様子がおかしいならまた連れていくことになりました。

点眼は1日3回を目安に行います。
病院でおとなしくしてた様に、されるがままに目薬さされてくれるかなぁ。

診察台にキャリーリュックを乗せるとすごいスピードで収まっていきました。
やっぱりこれに入ると帰れるってわかってるんだわ。賢い。

肥大型心筋症の進行について

カイトの診察が終わりに近づいた頃、急にリルがキャリーバッグの中でドコドコと音を立てて暴れはじめました。自分の番が回ってきたことを察して脱獄を試みている様です。
「あぁ、リルがドコドコやっています…。」と思わずつぶやいてしまったら、さっきの可愛い看護師さんが笑ってくれました。

カイトと入れ替わりに診察台に出されたリルは見るからに怯え上がり、なんとか逃げ出そうと必死でしたがこちらも慣れたもので夫が手際よく体重測定の為に位置を正していました。
3.2kg。いい感じの体重です。

最近の様子として、昨日ねこじゃらしで遊んだ後、いつもは平気なのに珍しく壁に背を預けてフウフウと呼吸をしていたことを報告しました。しんどそうにしていたのは短時間で食欲もあり、その後は元気にふるまっているけど心配ですと伝えると、肥大型心筋症は治る事は無く、確実に進行していくためその症状が続いて出てくる様であれば、今飲んでいる薬を少し強くするか、心臓の働きを少し弱くする薬を飲ませることになっていくという説明を受けました。

また、心筋症が進行すると、初めて症状が出た時の様に肺に水が溜まり、夜は眠れなくなってしまうので、しっかり眠れているなら今は心配いらないという事です。
しかしいずれは薬を強くしていく時期が来るので、そのタイミングを逃さない様にしていきたいという話をしていただきました。

焦ってタイミングを速めてしまうと、後に重症化した時に薬が効かないという事もあるので、難しい様です。

見たところ体重も落ちていないし、激しい運動を避けて元気に過ごしている様なら、今後も2,3ヵ月に1度の診察で良いということでした。

キャリーバッグを診察台に乗せると、カイトを上回るスピードで飛び込んでいきました。

今はこんなに元気なのに、いつかそうじゃなくなってしまうんだなと改めて実感しました。
その時が来るまで考えてもしょうがない。
その時が来たときに落ちこむ事にして、今はその時に後悔しない様、最大限のケアを頑張ろう。

帰宅

帰り道、いつもは大人しいはずのリルですが、今日は帰り道もずっと鳴いていました。
私たちに文句を言っているのかもしれない。

帰宅して玄関ポーチを歩いていると、それまで石の様に固まっていたカイトが急にソワソワと動き回りはじめます。匂いや景観で帰って来たと気づいた様です。

玄関で早速出してあげるとリビングの扉めがけてダッシュしていきました。
リルはいつもどおり、出された後のキャリーバッグに向かって鳴いています。
こんなのに二度と入らないわよ!と怒っている様に見えて可愛いです。

カイトはその後、すぐに落ち着きを取り戻し、リルはしばらく鳴いた後でご飯をヤケ食いの勢いで食べて猫用牛乳を飲み散らかし、ベランダの外を通りがかった子犬めがけて走っていきました。

2匹とも元気そうでなによりです。

液体を飲むのが下手なリルの残した痕跡。
芸術的である。

新しく買ったキャリーリュックの使い心地

体重が7kgを超えたカイトはリルと共用で使っているキャリーケースに入れるとミッチミチのギュウギュウになってしまいます。リルと共用の方は5kgくらいまでの許容だったと思うので、窮屈なのはかわいそうという事で、新調したのは体重10kgまでOKのキャリーリュックです。
災害時に担いで逃げられるのでよさそうと思って買っていたのですが、購入後初使用でした。


左がリル用。右がカイト用。

こうやって写真を並べるとたいした差がない様に見えますが、リュックの方は奥行がゆったり目でいい感じです。
座って入る分には。

でも今日のカイトの様にうずくまって座ると体がフィットして猫の習性的には安心できるかもしれませんね。
災害時には背面にある折り畳み部分を伸ばして猫ハウスにもなるそうでなかなか多機能なリュックです。
今度、部屋の中で試してみようかと思います。
普段から遊ばせたり使ったりしていたら、今日急に押し込んだ時みたいに驚かないでしょうしね!

担ぐ部分の肩ベルトは太くて厚めの生地で、カイトを背負っても楽々歩けました。
胸の前で締められるベルトも付いているので、災害が起きたときホントに重宝しそう。
リル用に小型のリュックも買っちゃおうかな。


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