猫の通院記録ブログになっていますがカイトを病院に連れていった話です。
現在はすっかり元気になったので、また同じことがあった時に慌てないように記録します。
リルは相変わらず3ヶ月に一度通院して、毎日お薬飲んでめちゃくちゃ元気に過ごしています。
5月21日(日)、朝7時半にカイトが血まじりの胃液を吐きました。
過去にもピンク色の液体を吐いたけど、今回ほど血の色が濃かったのは初めてで焦りました。
病院の受付開始に合わせて連れていきましたが生憎フィラリア・狂犬病の予防接種時期と重なってかなり待つことに。
経緯
「ゲッ!ケコッ!」と別の部屋から聞こえてきた嘔吐の予兆で目が覚めた。
長毛だし換毛期頃はよく吐くし、分離不安を抱えるカイトは誰かそばに来てほしい時に問題行動のひとつとしてわざと吐こうとする傾向もあったので一瞬放っておこうかと思ったけど、吐しゃ物が喉にひっかかったりしないか気になって見に行くと吐いた胃液がかなり赤い。
血の固まりのような細かな点々が散らばっており普通ではありませんでした。
病院何時から!?あががが!と慌てた私は夫に報告し、
9時の開院前に辿り着こうと身支度を急いだけど、
カイトはケロッとした様子でいつもどおりご飯を要求している。
それを見た夫は落ち着いていて、「最近よく吐いていたから食道が荒れて少し出血した程度なんじゃないか」と言った。
それを聞き少し落ち着いたけど、血液検査するかもしれないからご飯は我慢しようねと声をかけた。
病院
話は戻り、夫とカイトを車に残して受付を済ませ、順番が来るまで車で待機することに。
カイトはおとっちゃまでストレスに弱いのに慣れない環境で大丈夫だろうかと戻ってみると、すでに緊張MAXで「キャ!キャキャ…」とかすれるような鳴き声を出したり、急に口呼吸で「ハッハッハッ!」と荒い息をし始めたりで慌てる我々。
エアコンを強くして撫でたり声をかけて落ち着かせ、それから40分くらい待ってやっと順番が来ました。
診察室では診察台に出るのを怖がって爪を立て、キャリーの中にしがみつくので夫がそっと抱きかかえて引っ張り出しました。
台の真ん中あたりに乗せられたカイトは縁に手をかけ限りなく体を平にして空気に溶け込もうとしている様だった。
でも体が大きすぎて空気には溶け込めず、診察台からしっぽがはみ出し大きな存在感を放っている。
体重は前回来院時よりめちゃくちゃ増えていた・・・食べさせ過ぎだ(反省)
さっき吐いたものをティッシュでふき取って持ってきていたので血の点々がよく見えるように広げて先生に見せると、夫と同じく食道か胃から出血しているものと思われるとのこと。
体温は微熱がある状態でした。(39度台。人間でいうと平熱36度の人なら37度くらいとのこと)
熱があるのは車で待っている間だいぶ興奮していたせいでしょうかと聞いてみると、
「うーん、過去のカイトくんの通院履歴ではいつも38度台だったので、若干お熱がある状態ですね。」と先生。
先日、耳を蚊に咬まれたのでなにかその時に悪いウィルスが入った可能性はあるでしょうかと聞いてみると、
「蚊がウィルスを媒体することはよくありますが、熱があるということは体の中で抗体が戦っている状態です。その場合、数日後に下痢になる可能性もありますね。
出血原因を調べるために胃や食道の様子を検査で調べるとなると、全身麻酔をかける必要があるので体への負担が大きいですから、幸い食欲があるので一旦抗生剤を与えて様子を見るのが良さそうです。」とのことでした。
お薬を飲ませて様子を見るか、1時間くらいで効き始める注射を打ってもらうかどちらが良いですかと聞かれたので注射を選択。
準備のため一度先生が部屋を出たのですが、その隙にぺっちゃんこになって手足を毛皮に隠していたカイトの体からそっと足が生えてきた。
そのままカサカサと虫のように這って方向転換し、匍匐前進で私の方に進んでくる。
(・・・ケテ、タスケテ・・・)みたいな心の声が聞こえてくる。
「まだ帰れないよ。もう少しだけがんばろう。」と声をかけて両手で頭を包み込んで優しくなでていたら先生が戻ってきた。
「2本打つのでそのまま撫でていてあげてくださいね」と言われたので耳のあたりを両手で包み込んで頭をゆっくり撫でた。
1本目の注射は吐き気止め(セレニア®注)で、打てば一時間程で効いてくるそうです。
右の腰あたりに打たれるも、カイトは微動だにしなかった。
「おぉ、ぜんぜん動かないですね。ではこのままもう1本、抗生物質を打ちます。次はちょっとしみると思います。」
と先生が言いながら、今度は反対側の腰に打ちました。
この時の注射は「アンピシリンナトリウム」というものでした。
しみると言われましたがカイトはまたもやまったく動かず私にしがみつくようにくっついています。
「本当にまったく動かないですね。我慢強いなぁ。」と先生が関心していました。
「このあと1時間ほどはなにも与えず、お昼過ぎにお湯でふやかしたフードを与えて、吐いたり具合が悪くなったりせず大丈夫そうなら明日以降普通のごはんで大丈夫ですよ」というお話でした。
夫がキャリーリュックを持ち上げて「ほら終わったよ。カイト、帰ろうか」と声をかけたら、またカサカサと向きを変えてリュックが視界に入ったとたん、すばやく中に滑り込んでいきました。
お薬
先にカイトと一緒に車に戻ってもらい、私は会計して6日分の薬を処方してもらいます。
(でっかい錠剤と粉薬や~粉薬は大変やぞ~)と思いながら帰宅しました。
錠剤はリルにお薬を飲ませ慣れているので問題ないですが、粉薬は水で溶いてプラスチックの注射器に入れて口の中にビューっとやる必要があるので大変です。
変なところにビューっとやると窒息させやしないかと心配だし、ミスると拒否したカイトが頭を振れるだけ振って周囲に粉薬水スプラッシュします。
きっと壁や床に白い斑点が飛び散りまくりになるでしょう。
処方してもらった薬 6日分
・アモキクリア錠100:感染症のお薬。青い錠剤で粒は大きめ。
・アルサルミン:胃のお薬。粉。水で溶いて病院でもらったプラスチックの注射器で口の中にビューっとやる。
帰宅後
家に帰ってリュックから出たカイトは慌てたように周囲を見渡し、自分の家で間違いないことを確認するとやっとホッとした様子。
そこにリルが部屋から出てきたのを見て、確実に自分の家だと確信してさらに安心した様子だった。
生まれて間もなくペットショップへ、そして数か月後に私たちの家へ。
信頼した人間が突如居なくなる経験をしてきたカイトは分離不安の傾向が強く、私たちがいつか居なくなるんじゃないかという不安を抱えているようで、特に私への依存が強くて可能な限り傍に居ようとします。
「この家はこの先もずっとカイトの家だしパパとママはずっとカイトのパパとママだよ」と、意味が伝わるかは分からないけどそう声をかけて頭を撫でました。
今回の体調不良の原因を考えてみた
私は数週間前に親戚が泊まったのをきっかけに、カイトと一緒に寝ていた部屋から別の部屋に寝場所を移したんですけど、それ以来毎晩ギャン鳴きで呼んでいるのをスルーしていました。(移動した部屋の方が寝心地がいい)
でもこのせいでストレスが溜まり切った末の体調不良だったのかもしれない。
その夜、私は自分の寝具一式をカイトが縄張りにしている部屋に移し、今後ずっと一緒に寝起きするぞと心に誓ったのでした。
買ってからほぼ使えていないベッドよ、さようなら。
この日の夜に出したうんちはいつもの立派なウンチでした。
お腹を壊したりしていないようでよかった。
以下は回復までのうんち観察日記です。
5/22(月) 下痢
食欲はある様子だったけど胃への負担を考えて、一気に食べてしまわないよう小分けにしてあげる。
体調は万全ではないようで、食べる時と私に甘えたい時以外はずっと寝て過ごしていた。
そして夜になっていつもの時間にうんちしに行ったので着いて行って様子を見る。
おなか壊しとる!!と慌てて袋にウンチを入れて観察。
限りなく水に近い状態でしたが、出はじめは形があったようなので、次のうんちもどんな状態か様子をみる必要があります。
お薬の影響で一時的に下しただけなのか、ウィルス感染なのか・・・素人じゃわからない。
毛足が長いせいで後ろ足やお尻の周りにうんちがいっぱいついてしまっていたので、バリカンやはさみを使って毛を刈り、ふき取れるところはウェットティッシュでケアしました。
綺麗好きのカイトは嬉しそうにひっくり返ってされるがままになっていました。
お腹を上に向けてくつろげるなら大丈夫かな。
5/23(火)
朝、食欲はあるので引き続き様子見で大丈夫そうでした。
この日はどうしても1日外出しなければならなかったので、合間にペット見守りカメラを起動するとカメラに映る位置で寝てくれていたの様子を見られて一安心。
お気に入りの箱の中で1日中ずっと眠っていたようです。
食べる量が極端に減ったことと活動を停止していたからか、この日はうんちをしませんでした。
具合はあまり良くないようで、私が帰宅した後もいつものお迎えは無くて私の布団の上や和室の床で眠っていました。
布団の上に乗るのはあまり好きじゃなかったのに、最近乗るようになったなぁ歳を重ねているんだなぁとしみじみ観察しました。
夜の薬を上げる時、粉薬を溶く水が多すぎてカイトが「もう要らん!」と拒否して暴れたため、壁に白いスプラッシュが飛び散りました。
カイトは傷ついた様子で落ち込んでいましたが、お詫びのちゅーるをあげたら許してくれました。
5/24(水) まだ下痢
この日も外出しなければなりませんでしたが、予定を削って数時間のみの外出で帰宅。
少し回復してきたのか、カイトは起きていておやつちょうだい、ご飯ちょうだいと催促してきました。
でもまだゆるいウンチです。
月曜ほどお尻が汚れることもなかったので粘度は増してきているようですが、健康な状態には遠そう。
この日もたくさん食べさせ過ぎないよう、水分が摂れるよう、水分多めのご飯を勧めました。
5/25(木) 軟便
夫がカイトのウンチを発見。
軟便ながら大丈夫そうに見えるよと言いながら片づけてくれていました。
うんちがゆるい以外はいつものカイトに戻ったように見えます。
お風呂に入る時の見送りもテンション高く着いてきてくれたし、寝る前にブラッシングしてあげる時はお腹を出してくつろいでいました。
5/26(金) 立派なウンチが戻ってきた
いつもの時間にトイレに行ったのでついていくと、いつもの立派なうんちがありました。
おお、おおこれじゃ。これこそまぎれもなくカイト様の立派なうんちじゃ!
ビニール袋に回収したうんちを掲げ、私は誇らしい気持ちでしばらく眺めていました。
5/27(土) お薬を飲み終わった
朝飲ませたお薬で無事、処方された薬をすべて飲み終わった。
下痢は治ったし、食欲もあるし、なにより寝室をカイトの好きな部屋に戻してからは夜中に鳴かなくなってカイトのストレス行動もなくなった。
「やっぱりカイトはママなんやなぁ」と夫は寂し気に呟く。
病院で恐怖のどん底に陥った時、カイトがしがみついたのは私だったし、どんな時も傍に居てほしいのはママなんやでと言われて、ますます深まるカイト愛。
でもリルが寂しがるのでどっちも平等に可愛がりますのよ。
これからも元気で長生きしてね!
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