リルは愛想が無い

リルは無愛想。

カイトに対してのみ体をすりつけて甘え、舐めてもらうと目を細めて喉を鳴らす。
私と夫がリルに触ると機嫌の悪い時はするりと交わし、頭ですらなでさせてくれません。
眠い時だけ喉を鳴らして甘えてくれるけどそれ以外は正に反抗期の娘さんみたく「触んな」って顔して去ってゆきます。


元を正せばリルが子猫の頃、先住猫のカイトがヤキモチ妬いてご飯をまったく食べなくなったりしたので、リルの親代わりはカイトに任せ、極力触れない様にして育てる事になったせいだと思います。

少し大きくなってからは私がリル担当で、夫がカイト担当になったけど、やはり子猫時代の大切な時期に側に居たのはカイトだった為、リルは余り人間慣れしておらず、私たちの事は「同居しているアイツとソイツ」でカイトが「ママ」になっていました。

そんなカイトママに盛りの時期が訪れオスの本能に目覚めた頃、身近に居るメス猫であるリルをターゲットにして追い回す様になった為、リルは私の側に避難して来る様になりました。
その時は私と一緒に寝たりしていたのですが、カイトが落ち着いてからはまた私達の事などどうでもいいみたいに振る舞う様になりました。

外出する時もカイトは名残惜しそうに見送ってくれるけど、リルは滅多に開かない玄関ドアが開くのが珍しいだけって感じです。

そんなある朝、リルが2階に上がったまま降りて来ていなかったのでカイトだけに「仕事に行って来るよ」と声をかけて家を出ました。

その後の様子を見ていた夫から後で教えてもらったんですけど、私が出て行った音に気付いて降りて来たリルは家中の部屋という部屋を歩き回って中を確認し始めたそうです。
まず洗面所に行って覗きこみ、物置きの匂いを嗅ぎ、2階に上がって猫部屋と寝室を覗いた後また降りて来てリビングを見まわし、「なんや、おらんのかい…」って顔した後また2階に上がって行ったとの事。

「朝、仕事に行く時はリルにもちゃんと声をかけてあげなよ。寂しがってたよ。」と言われた時はちょっと信じられなかったけどすごい嬉しかったです。
無愛想なのは顔だけで、実は私の事が好きなんだな。
そういえばこの日、仕事から帰ったらめずらしく頭を手にぶつけて来て撫でさせてくれたから、「やっと帰って来たの!」って感じだったんでしょうね。

言われてみれば夫が抱き上げるとすぐジタバタ騒ぐけど、私が抱き上げた時は少しの間なら大人しく抱かれてくれるし、私に懐いてくれているんだなぁと改めて思った出来事でした。

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