カイトがうちにやってきた頃はまだ子猫で、お腹あたりの毛が薄かった為かゆるめのうんちが出る事が多く、トイレの時はよく見守っていました。
5ヵ月後に迎えたリルは生後40日ほどのほぼ赤ちゃん。
カイトは私たちが彼にそうしていた様に、傍らでじっとリルのトイレを見守り、隠し方が甘い場合は砂をかけなおしてあげてたりしてよく面倒をみてくれていました。
やがてリルが大きくなってカイトの手を借りなくても上手にトイレが出来る様になると、カイトはトイレの見守りをすっぱり辞めた。
こうして見守ってくれる猫(人)が居ないと不安でなかなかトイレに行けないリルが誕生しました。
どうしてこうなった。
トイレに行きたくなったリルは洗面所の様子を伺い、なにも無いのに警戒していつまでもビクビクする怖がりなんです。
大抵はカイトがトイレに行った直後に追って行き、カイトの気配があるうちに慌てて済ませている様です。
しかし体格も性別も違う2匹が毎回トイレのタイミングが合う訳はありません。
私達が在宅時ならトイレに行きたがったら一緒に行ってスコップで砂を掘りながら声をかけます。
誰かが先に砂を掘ればすぐ来るくせに、誰も居ないとまずトイレ周りの臭いを嗅ぎ、トイレの奥に何も潜んでいないか調べ、砂の中にも何も居ないか慎重に確認してからでないと安心できない様で、長ければ10分くらい調べまわってます。
昨夜も、洗面所で着替えをしていたらリルがやって来て周囲を警戒し始めたので一緒に砂を掘ってあげると素直にオシッコしてました。
その時、こちらの様子をカイトがこっそり覗いている事に気付きました。
夫が「カイトもお昼寝から目覚めてからトイレ行ってないんじゃないか」と言うので捕まえて誘導する私。
「我慢はダメだよ。」と声をかけながらトイレに入れた所、慌てた様に砂を浅く掘り、オシッコのポーズ。
「ほら我慢してたんやーん!」と笑ったのも束の間、しゃがみかけた腰をバンッと上げたカイト。
いつもはちゃんとしゃがんでオシッコするのに立ったまま盛大に後ろの壁に向けて飛ばしはじめました。
「何してんの!座って!カイト!」と言いながら腰を抑えるも座らない。
たまにこうやってミスする事はあるので同じ様に抑えたら素直にしゃがんでくれてたのに今日は絶対膝を曲げない。
『僕は!決して!この膝を曲げないっ!!!』みたいな強い意志を感じる。
顔を見ると耳を寝かせて目が座り、完全に不機嫌。
これは・・・怒っていらっしゃる!?
わざとだ。
カイトさんはわざと壁にオシッコを飛ばしているのだ!!!
やがて飛ばし終えたカイトは1適も濡れていない砂を盛大にかき回して弾き飛ばし、悠然と去って行きました。
なんでや・・・私の何が悪かったんや・・・
状況を夫に伝えると爆笑。
「気に入らんかったんやろうな。
『自分のタイミングで行くわ!』とか
『子供扱いすんな!』って思ったんじゃないの?
もしくはママをリルに取られて腹立ってたんやろ。」
と言われました。
幸いトイレ周りの壁にはペットシーツを貼り付けていたのですぐ片付きましたが、今後一切カイトにはトイレの誘導はしないと心に誓いました。
きっと彼のプライドを傷つけてしまったんだわ…。
大人の男性に「ほら、おむつよ!」って言ってるのと同じ状況だったのかもしれない。
でも、トイレ騒動ひと段落後にめちゃめちゃ甘えて来たので、夫が言っていたヤキモチ説が正しかったのかもしれない。
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