2月1日(水)
予防接種後の血液検査に2匹を連れて病院へ。
猫達を入れるキャリーケースを出した時は興味深々で匂いを嗅いでいたけど、暴れない様に入れておく為の洗濯ネットを広げた途端、しっぽを巻いて一目散に散らばり始めた。
覚えていたか、賢い子らめ。
まずカイトを捕まえる。
しっぽをお腹に巻き付け体をカッチカチに強張らせている。
ごめんね。
リルも同じく一目散だったけど彼女は慌てると後ろ足が空回りして発進に時間を要するのですぐ捕まえた。
相変わらず2匹ともぜんぜん鳴きません。
怖いと声が出なくなるタイプかぁ。
実家に居た子達は鳴くわ暴れるわおしっこ漏らすわ大変だったなぁと懐かしく思い出します。
病院では1匹ずつ体重測定して採血です。
前足は私が、後ろ足は看護師さんが抑え、後ろ足の内側から先生が採血します。
夫は針が視界に入らない様に猫の顔をなでる役。
狭い診察室内で小さな猫1匹に大人4人がかりとかすごい。
まずはリルから。
「リルちゃん、がんばろうな~」と先生が優しく声をかけてくれながらプスリ。
リルはピクリとも動きません。
あまり強く持ったら痛いかもと思って手の力を抜いて指で肩を撫でてみても動きません。
緊張した顔で目を見開いてジッとしています。
「おお、えらいな。大人しいな。」と先生がまたリルに声をかけた途端、限界が来たのかピクピクっと身震い。「あ、褒めたらあかんやつやな。」という言葉に場の空気がなんだか和みました。リルは和んでなかったけど。
「リルがんばろうな、ごめんな。もうちょっとやで。早く帰ろうな。動いたらもう1回になるで。じっとしことうな。」と私も声をかけ続け、無事に採血終了。一応、家族として声がすると安心してくれる様で大人しくなってくれて嬉しかった。
次はカイト。
カイトは大人しい性格ですが体が大きく力も強い為、リルよりしっかりめに押さえます。
不安な表情で目を見開き、しきりにペロペロと舌を出している。
可愛そうに、怖いんだな。
先程と同じく先生が優しくカイトに声をかけてくれる中、リルにした様にカイトを励まして採血完了。
結果が出るまで待合室で1時間程待機しました。
その場で結果が出るなんてすごいなぁ。昔は何日か待ったのになぁ。
そして検査の結果、リルの白血球の数が平均より少ないことが判明。
初めての検査である為、何か理由があるのか、発情期でご飯をほぼ食べていなかった日が続いた事とカイトが首を噛んで怪我をさせていた為なのか、経過を見る必要があるとの事。
そこでリルの手術は予約日当日にもう1度白血球の数を調べてまだ少なかったら延期しましょうというお話になりました。
カイトも心配な項目はあった様ですが、問題無かったので日曜に手術が決定しました。
はぁ、切ない。
帰宅後、キャリーケースから2匹を放つと腰が引けた状態で散らばってゆき、しばらく辺りの匂いを嗅ぎまわっていましたがすぐ落ち着きました。
怖かったよね。ごめんね。
今度の日曜はもっと怖いんやで・・・。
今夜の比じゃなくたぶんあなたたちの生きて来た中で一番怖い体験をするんやで・・・。
本当にごめんね。
と、日曜に猫達が味わう恐怖を考えると居てもたっても居られなくなりました。
心配だな。去勢も避妊も辞めたい。
しかし寿命を延ばせるなら、猫達が快適に暮らしていける様になるなら、心を鬼にせねばならん。
しばらく経って落ち着いた猫達はのんびりおもちゃで遊び出す。
今日は珍しくカイトがリルに譲らず独占しています。
「にいちゃんは優しいからちょっと待てばすぐリルに譲ってくれるよ。」と声をかける。
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